髪の毛を抜いたらもう生えてこなくなる??

髪の毛を自分で抜いてしまう場合、もう生えてこなくなるのか?不安になることもあると思います。

 

しかし安心してください、髪を自発的に抜いてしまったとしても、もしくは自然に抜けてしまったとしても
再び毛穴からは髪の毛が生えてきます。 

毛周期

 

髪の毛は1つの毛根から一度きりしか生えてこないと思う方もいるかもしれませんが、植物のように引っこ抜いたらなくなってしまうものではありません。

 

毛根の奥にある毛母細胞という細胞が、同じく毛乳頭細胞というところから指令を受けて、少しづつ分裂を繰り返しながら硬い髪の毛の組織を作り上げていきます。1本の線のような髪の毛ですが、もとは小さな細胞が分裂して成長してできているものなのです。

 

髪の毛を成長途中で抜いてしまったとしても、細胞が生きている限りは、その毛根からは一生生えてこなくなるとかいうものではないのです。

 

ひげとか体毛を抜いた経験がある方はわかりやすいと思います。濃い毛が1本生えているようなことってありませんか?思い切って抜いたつもりでも、またしばらくすると同じような毛が生えてきてしまいます。毛を抜いたからと言って、毛根そのものは死んではいないのです。髪の毛も体毛も毛ができる仕組みは同じです。

 

もちろん髪の毛を作る細胞が寿命を迎えてしまったり、怪我などで物理的に損傷してしまう場合には生えてこなくなりますが、抜くほど丈夫な髪があるうちは細胞もしっかり健在しています。

 

最近流行りの脱毛などは、毛が生えないようにレーザーで毛根の細胞そのものを焼き殺してしまいます。そこまでしないと細胞を殺せませんから、ちょっとやそっと抜いたくらいでは髪の毛が生えてこなくなることはないのです。

 

髪の毛を抜いたことで起きるトラブル

髪の毛を自発的に抜いてしまうのは、毛が生えてくるといっても長期的には問題となることもあります。

 

強引に毛を抜いてしまうわけですから、広がった毛穴に雑菌が入ってしまい炎症やニキビが発生することがあるので注意。

 

毛を強引に抜くということは、髪の毛の成長のサイクル自体も狂わせていることになります。抜いたその場では細胞は生きてるかもしれませんが、細胞が分裂して髪の毛を作る働きには寿命があります。抜ける前に抜くということは、成長途中の髪を抜くことになりますから、細胞の寿命も縮めていることに変わりはありません。

 

将来的に細胞が寿命を迎え、生えてこなくなるのが早まるということですから、髪の毛を抜くこと自体は良いことではありません。

 

髪の毛を自分で抜いてしまう、気づいたら頭に手が伸びてしまうという場合には、抜毛症という病気の症状を疑うときもあります。あまりに癖で髪を抜いている場合には抜毛症の項目もご覧ください。

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