30代以降の女性に多い抜け毛症状「びまん性脱毛」とは?

抜け毛の悩みは男性がクローズアップされることが多いのですが、抜け毛・薄毛は女性も多くの人が抱える悩みの一つです。

女性特有の脱毛症としてびまん性脱毛というものがあります。びまんとは一面に広がるという意味の言葉で、男性のように部分的ではなく頭皮全体的に髪の毛が薄く細くなってしまう症状のこと。

全体的にすいたように髪の毛のボリュームがなくなって髪がやせ細ってしまい、髪が長いだけに男性よりも目だってしまうのです。

びまん性脱毛の原因は何が原因で起きる?

びまん性脱毛は30代以降の女性で多く見られるものですが、最近は若い女性でも見られるようになっています。男性の脱毛のようにホルモンが原因ではなく、近年の生活習慣が関係していることが分かっています。

  1. 老化による代謝・血行不良で髪の毛に栄養が行き渡らずやせ細る
  2. 過度な食事制限ダイエットなどで栄養が不足する
  3. ピル錠剤などの多用で女性ホルモンのバランスが崩れる
  4. カラーリングなど過度のヘアケアによる蓄積したダメージ
  5. ストレスによる血行障害や髪の細胞の栄養不足
現在指摘されているびまん性脱毛の原因はこれらがあげられます。

1番は年齢と共に起こる血行不良や細胞の老化によるもの。男性でも起こりますが、女性は皮下脂肪が多くむくみやすいという体質であり末端血管の血行不良を起こしやすいのが原因とされています。

2番は最近若い女性での脱毛が多い原因とされるのは過度なダイエットです。極端に食事を制限すれば栄養は当然不足します。体は生命維持に必要な栄養を優先させますので、髪の毛に回ってくる栄養分は少なくなって髪が成長できないということです。今流行の酵素ダイエットなどは栄養もしっかりとれるようですが、やりすぎには注意しましょう。

3番はピル錠剤に含まれる女性ホルモンを摂取することで、一時的に髪の寿命が伸びる現象が起きます。寿命が伸びるのはいいんですが、いざホルモン量が戻った時にまとめて髪が抜け出すので一時的な脱毛に見舞われるケースがあります。これは産後の脱毛と同じ原理ですが、髪の毛全体で保たれていた生え変わりサイクルが崩れることによって起きる一時的なものです。

4番は過度のヘアケア(カラーリング・パーマ・整髪量、シャンプーリンスの多用など)によるものです。カラーリングやパーマは髪や頭皮にダメージを与える為、長い目で見れば良くないです。普通にCMで見かけるようなシャンプーは、まず間違いなく強い洗浄成分とそれを打ち消す余分なシリコンやリンス成分が入っています。女性用のシャンプーは髪の毛をきれいにしようという成分が豊富ですが、頭皮の健康がないがしろにされている気がしてなりません。個人差はありますがこれらのダメージが蓄積して脱毛に至るケースがあります。

5番は今誰しも疑うことなきストレス社会において、女性の社会進出が進んだことによるものと分析されています。要職につく優れた女性が増えた一方で、過大な責任とストレスを抱える女性も増えているということ。ストレスで崩れた自律神経やホルモンで血の巡りが悪くなり、髪の成長サイクルが短くなる事で起こります。

びまん性脱毛のまとめ

こうして原因を見てきましたが、私たちの生活では髪にダメージになるものが多すぎますよね。

とはいっても男性と違って原因となるものははっきりしているものが多く、生活の改善で容易に回復できる可能性が高いのが救いです。

女性用の育毛剤が増えてきた背景にはこうした悩みがどんどん顕在化していることの表れであると感じています。びまん性脱毛は育毛剤で改善できるもので、頭皮の状態を改善し髪に栄養を送る環境を整えることができます。髪の毛の回復を早めたい人は使ってみることをおすすめします。

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