風邪で毛は抜けないが抜け毛が増えたように感じる仕組み

風邪で毛は抜ける?

 

育毛課長、不覚にも風邪で寝込んでおりました。35歳も過ぎると、なかなか風邪が治らなくて大変です。仕事もしないといけないし辛いものですが、こんな時でも自分の髪の毛のことが真っ先に心配になってしまいます。

 

体調を崩し風邪をひくと、なんとなく抜け毛が増えたり髪の毛が力なくペチャっとしてしまうという経験ありませんか?

 

現実には、風邪で熱を出して少々寝込んだとしても、すぐさま髪の毛が抜けてしまう心配はありません。一夜にして白髪になったりツルッパゲになるようなことは無いのでご安心を。髪の仕組み上、抗がん剤などの強力な薬の作用でもなければ一度に大量に抜けることはありません。

 

ただし、風邪で体の抵抗力が落ちて弱ることで、頭皮を初め目に見えて影響がでてくることはあります。このため、抜け毛が増えたように感じたり、一時的に薄毛の面積が増えたように見えてしまうことがあるのです。

 

なぜ風邪で体が弱ると髪にも影響するのか?について検証しています。

 

肌のハリが弱くなり休止期の髪が抜け落ちやすくなる

風邪で熱が出て元気がなく、栄養も満足にとれないというとき、手や顔のしわが増えていることがあります。これは水分や栄養が不足して肌のハリが低下しているため。当然頭皮のハリも失われています

 

私たちの髪の毛は、1本1本が異なる寿命(ヘアサイクル)を持っています。

 

ヘアサイクル

 

ヘアサイクルの中には、すでに成長段階を終えて、新しく細胞が生まれ変わるために抜ける準備をしている「休止期」という毛が多数あるのです。この休止期の毛は、すでに毛根から切り離されているために抜けやすい状態。しかし毛根は意外と深いために、すぐには抜けずに一定期間とどまっているものが相当数あるのです。

 

風邪で皮膚のハリが弱ることで、休止期の髪の毛を保持する能力が失われます。抜け落ちずに頑張っていた毛も抜けやすくなりますから、普段よりも大量に毛が抜け落ちてしまうとうこと。

 

あまり気分の良いものではないのですが、人間の髪の毛はハゲでない人でも、1日100本から200本は抜けるのが正常な状態。本来抜ける予定だったものがたくさん落ちてくるように見えるのが風邪で弱っている時の特徴であり、風邪により薄毛が一気に進行するというものではないのです。

 

頭皮のハリが弱ることで毛が弱々しく寝てしまうこともある

風邪をひいたときに多くの人が経験するのが、髪の毛自体が力なくコシがなくなり、ペチャっと寝ているような状態になってしまうこと。

 

これも、肌のハリが弱くなることで、髪の毛自体も弱った皮膚に応じてピンと張った状態が維持できなくなり、一時的にですが毛がペチャっと寝てしまうような状態になってしまいます。

 

しっかりとした土壌に生える植物はまっすぐに伸びますが、土が弱く崩れやすくなっていると倒れてしまうのと同じような状況と言えます。

 

このため普段以上に髪の毛が弱々しく、場合によっては地肌の露出が増えたようにも見えます。まるで薄毛の面積が増えたのではないか?というように見えてしまうのです。

 

あまり動かないので多くの髪が抜けたように感じる

もう一つ補足として、風邪で弱っているときはずっと寝ていたりして動きも少なくなります。

 

本来は日中動き回ったりしているうちに、自然に抜け落ちてどこかへ飛んで行った髪の毛も相当数あるものです。

 

自分自身が動かないことで、目に見える範囲(枕元とか肩の上とか)に見えるようになってしまうために、風邪のせいで大量に毛が抜け落ちてしまったと思い込んでしまうものです。

 

プロテインなどで栄養を取って回復を待とう

風邪で寝込んでいるときは、何かと栄養補給が難しくなりがちです。食欲がなくなったりすることもあるし、胃腸風邪がをひいたときは下痢なども起こして何か食べることすら遠慮しがち。

 

しかし栄養を取っておかないと、それこそ髪の毛の成長を停滞させてしまい、抜け毛を増やす間接的な要因になる可能性は否定できないものです。

 

髪の毛は食べた栄養で成長し太くなるものですから、必死に育毛剤をつけているだけではダメです。栄養が足りなくなりがちな風邪の時ほど不足ないように注意すべきであると思っています。

 

私はプロテインが家にあったので、食事が喉を通らないときでもプロテインで代用して欠かさず飲むようにしていました。プロテインは消化しやすいタンパク質を含んで胃腸にも優しいですし、ミネラルやビタミンを効率よく補給できるので風邪の時以外でも育毛には欠かせないものです。

 

風邪を引いたときには優秀な髪への栄養源となりますから、薬局へ行くついでに口に合うものを買っておきましょう。私は少しでも髪に良いように、アンファーのAGAプロテインを常備して飲み続けています。

 

また熱で寒気がすることで水分補給がおろそかになったり、寝ているときに汗をかいて水分が足りなくなることもしばしば。水分不足は髪の毛以外にも健康によくありませんから、風邪を引いたときの鉄則として温かい白湯を定期的に飲むようにしていきましょう。

 

風邪が治った時に再び丈夫な髪の毛を育毛していくために、栄養補給と水分補給は欠かさず行いたいものです。

 

補足:ミノタブなど飲んでる場合は動悸に注意・・・

育毛剤の中には、医薬品として飲むタイプのミノキシジルがあります。ミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)と呼ばれるもので、AGAクリニックで処方されたり個人輸入で買っているという人もいるかもしれません。

 

ミノキシジルタブレットは風邪の時に飲むと、心臓がバクバクしたり、なんとなくそわそわとして落ち着かないなど軽い動悸のような症状が出ることがあります。これは以前私自身も経験しており、ミノタブを現在も飲み続けている知人の口コミなどでも聞きます。

 

原因としては風邪で体全体の機能が弱っているため薬の作用が過剰に感じやすいというのと、風邪薬などと一緒に飲んでしまうことの影響が考えられます。

 

通常の塗るタイプの育毛剤や、育毛サプリであれば飲んでも影響はなくむしろ栄養補助のために飲むべきかと思いますが、ミノキシジルタブレットはもともと心臓疾患で使用されているくらいの強い医薬品であるために風邪の時には控えておいた方が良いと思います。


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