頭皮の毛穴に出来る角栓は炎症の原因



先ずはこちらの動画をご覧いただきたいのですが、頭皮の角栓を除去する様子をマイクロスコープで撮影しているものです。

この動画では詳しいことまで触れられておりませんが、注目すべきは角栓ができている側の皮膚が赤く炎症を起こしてしまっていること。このように皮膚が炎症を起こした状態では、頭皮の血行も悪くなってしまい、髪の毛の成長を阻害する要因の一つになっています。

パット見た目には分からなくても、毛穴単位のミクロの世界ではこのような角栓によるトラブルがあちこちで起きている可能性が高いのです。

頭皮に角栓ができにくくして、髪の毛の成長を妨げないようにするための方法をまとめていきます。

そもそも角栓は悪者とは限らない

角栓が頭皮の炎症の原因になるのなら、しっかりシャンプーして取ってしまえばいいじゃないか?と考えるのですが、角栓そのものは悪者ではないのです。

角栓は毛穴に皮脂や古い角質が溜まってできるのですが、細菌の侵入を防いだり汚れが毛穴にたまるのを防ぐ役割もあります。本来は頭皮の肌のターンオーバーで自然と落ちていくもので普通に生活していれば心配ないものです。

問題となるのは、角栓が大きくなって毛穴をふさぎ、毛根の周りをふさいでしまうような場合。自然に排出される以上に大きくなることで、今度は逆に細菌の繁殖を招き、ニキビを発生させるなど髪にとって良くない状況が起きるのです。

頭皮角栓トラブルを予防する方法

頭皮の角栓は無理にとろうとはせず、自然に排出されるほど小さな状態で留めておくのが理想的です。

角栓が大きくなってしまう要因は、皮脂が必要以上に分泌されることと、細かなフケがでて皮脂と絡みつくことの2つです。

皮脂が大量に分泌されるのは、食事として脂っこいものを多く食べていることと、ストレスによって皮脂の分泌量がおかしくなっている場合があります。不足すると薄毛になる食事・栄養素を参考に、食事の改善ができるならばまず手を付けていくべきです。

ストレスが関係しているのは、皮脂を分泌させている自律神経の働きがストレスによって狂うことが分かっているため。本来必要な量の皮脂異常に分泌させてしまうのです。ストレスの少ない生活を送るためには、睡眠は十分にとること。睡眠は必ずしも早寝である必要はなく、まとまった睡眠を確保することで自律神経のバランスも整えられます。

軽い運動をして汗を流すことが頭皮の角栓の自然排出を促します体を動かすことで皮膚の新陳代謝も促進されますから、角栓の予防に限らず育毛にとってはぜひ取り入れたい生活習慣の一つ。

肌のターンオーバーサイクルは30日ほどで生まれ変わっていきますので、生活を改善していくことでも角栓ができにくい頭皮にしていくことは十分に可能です。

細かなフケが出てしまうという場合には、日ごろのシャンプーを基本とする頭皮ケアで無理な負担をかけていないかをチェックしていきます。

日ごろの頭皮ケアはどうすればいい?

日常の頭皮のケアは、シャンプーの基本を守っていけば特別に気にする必要はありません。

角栓までしっかり落とそうとして爪を立ててごしごし洗うのではなく、頭皮の汚れを毛穴から押し出すように揉むように洗い、頭皮そのものを傷つけたりしないように注意してシャンプーをしていきます。

頭皮が傷ついてかさぶた等ができると、脂分が絡まって角栓が残りやすくなるという悪循環を招きます目に見えるような傷ではなくても、細かな傷がかゆみや炎症のトラブルのもとになるので気を付けましょう。

薄毛や抜け毛は様々な要因が絡み合って発生しているものです。角栓対策をするだけで改善するようなものではありませんが、髪の毛にとって悪いものはできる限り取り除いていく対策の一つとして角栓ケアも意識してみてください。

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