前立腺肥大と薄毛治療薬が同じ成分である理由

男性特有の症状として、前立腺肥大というものがあります。前立腺とは下腹部の膀胱の下あたりにある器官で、射精の時に必要な前立腺液を分泌するなど男性のみが持っているもの。

 

前立腺;

 

この前立腺が大きく肥大すると、内部を通る尿道を圧迫するため、夜中に何度もトイレに行きたくなる頻尿、ズボン内部で尿が垂れる尿漏れ、残尿感などのトラブルに発展していくのです。

 

主に加齢により前立腺は肥大するのですが、興味深いのが前立腺肥大の治療薬と、薄毛治療に使われる育毛医薬品は、同じ成分を使っているということ。

 

むしろ前立腺肥大治療のための薬で薄毛も改善したために、薄毛治療薬としての研究が進んだともいえるものです。

 

今回は育毛寄りの観点から、前立腺肥大と薄毛の関係性について、いずれ自分もなるかもしれない男性の悩みにどう対処すべきかを考えていきましょう。

 

前立腺肥大と薄毛は直接関係はないが・・・悪玉は同じ

前立腺肥大の原因となっているのは、加齢により男性ホルモンであるテストステロンが低下し、その作用を補うために強力なジヒドロテストステロン(以下DHT)に変換されることが一因であるとされています。

 

DHTは男性型の薄毛であるAGAの原因物質であり、M字ハゲや頭頂部にかけて薄毛になっていく要因であることが解明されています。以下の図参照。

 

AGA

 

このDHTを抑制することが、AGAによる薄毛治療の基本ともなっているわけなのですが、DHTは前立腺に作用して大きく肥大させてしまうことに影響しているのです。

 

加齢とともに本来は男性機能は縮小しますが、その縮小を留めんとしてホルモンが変質した結果、思わぬトラブルを引き起こすというもの。悩ましいですね、体は男としての機能を保ちたいがためにその代償を受ける。

 

もちろん前立腺肥大にしろ、薄毛にしても何の影響ない人もいるわけであり、不平等さを感じずにはいられなくもあります。

 

前立腺肥大治療薬と薄毛治療薬が同じ??

プロペシア

 

このDHTを抑制することで前立腺を小さくすることができるとして、開発されたのがプロペシアでお馴染みの「フィナステリド。また効果の高い類似品である、アボルブ・ザガーロの成分である「デュタステリド」といった医薬品です。

 

あくまでもDHTジヒドロテストステロンの影響を頭部に受けてハゲやすいかどうかは、頭部の細胞にある受容体の多さに関係してきます。DHTは男性であれば誰しも生成されますが、遺伝的に影響を受けにくい人はいるので、一概にハゲだと前立腺肥大になりやすいというものではありません。

 

しかし、海外の研究では前立腺肥大を発症している人で、薄毛を同時に発症している人が多いというデータもでています。二次情報ではありますが専門医の解説する参考情報

 

前立腺肥大によってDHTがよりたくさん生成されるようになった結果、若いうちに影響がなかった人でも加齢とともに薄毛になってくる可能性は否定できません。

 

いずれにしてもDHTジヒドロテストステロンを抑制していくことが、薄毛の治療と前立腺肥大予防には重要な要素であり、男性にとっては縁深いものであるといえます。

 

治療と予防についての考え方

前立腺肥大になっているかどうかは医療機関での検査が必要になります。ちなみに薄毛の場合はAGAクリニックですが、前立腺に関しては泌尿器科になります。

 

前立腺肥大治療として使われるフィナステリドは、少なからず勃起不全や精子量の低下という副作用があります。より効果の高いアボダート・ザガーロに使われるデュタステリドはさらに副作用の影響が強いと指摘されており、医師の診断の元で処方してもらうのが基本となる点は注意しましょう。

 

同じ原理で効果が期待されるノコギリヤシ種子エキス

ノコギリヤシ

 

効果は弱いとされながらも、ノコギリヤシという植物の種子に含まれるエキスに、DHTの生成を抑制する作用があることが分かっています。こちらも元々は育毛というよりも、前立腺肥大の予防として広まっており、尿漏れなどの対策で飲む人向けに作られた商品の方が多いですね。

 

ノコギリヤシには医薬品のように強い作用が無い代わりに、副作用としては報告されていません。それだけに頻尿や尿漏れの予防目的で飲む人も多く、サプリメントとしても需要の高いジャンルになっています。

 

ノコギリヤシは一般に1日当たり300㎎の量を摂取することが作用の目安とされており、様々なサプリはこの数値を補える量を配合していることをアピールしています。一概に量が多ければいいというものではありませんが、育毛においても体に作用を期待できる量の一つの目安として300㎎配合されたものを飲むのがベストとなります。

 

薄毛の予防としても前立腺肥大の予防としても、早期から対策をしていくにはノコギリヤシを摂っていくのが副作用もない安心な方法です。

 

思い起こせば私自身尿漏れが改善していた

前立腺肥大と薄毛の関係についてを調べてみましたが、意外なところでつながりがあるのは興味深い話。

 

この記事を書いている中でふと思い出したのですが、実は育毛課長自身、育毛治療始める前は、トイレで用を足した後に残尿感が残ったり、少量パンツの中で漏れてくるのに不思議な思いしていたことを思い出しました。当時はこんな知識持っていなかったので、単にムスコの位置が悪いせいかな?とも思っていましたが、前立腺による影響も受けていたのかもしれません。

 

現在は毎日ノコギリヤシ配合の育毛サプリを飲んでいることもあるせいか、ここ数年は気になっていた尿漏れのトラブルは無くなっています。私自身まだ30代後半ということで、治療が必要なほどではなかったためにサプリでも改善できたのではないかと考えています。

 

現在飲んでいるイクオスIQOSサプリは、ノコギリヤシ300㎎配合と高濃度で他の育毛サプリに比べても優れた点が多いです。

 

抜け毛や薄毛も気になってきて対策をしたいなら、ノコギリヤシ配合のサプリを飲むことで前立腺肥大への予防という一石二鳥の作用も期待できるということになりますね。

 

念のためですが、前立腺肥大になるけどハゲはしない、フサフサだけども前立腺肥大にはなる・・・という人もいるため、基本的には分けて考えることが大切です。

 

前立腺肥大はひどくなると尿道炎などを引き起こすため、手術による摘出が必要になるケースもあるのです。50代超えてすでに何らかの自覚症状がある場合には、まずは泌尿器科を受診して検査をしてもらってください。

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