糖化と血糖値の上昇が薄毛を加速させる!

糖分を摂りすぎると、薄毛を進行させてハゲることが研究で明らかになりつつあります。糖分の摂りすぎは健康や生活習慣病の分野で注意喚起されていますが、髪の毛の成長や薄毛の進行に関する検証も進んでいます。

 

中でも糖分の摂りすぎによって気を付けなければならないキーワードが2つ。「糖化」と、「血糖値」というテーマについて、髪の毛への関連性を詳しく解説していきます。

 

注目すべき「糖化」が引き起こす髪への悪影響

そもそも糖化って聞きなれない言葉だと思いますが、体が甘くなってしまうものではありません。体内で使われず余ってしまったブドウ糖が血液で運ばれる過程で、細胞のたんぱく質と結合します。その後体温で熱せされて、AGE(終末糖化産物)という物質が生成されてしまうことを糖化と呼ぶようになっています。

 

AGEは毒性が強く、細胞を攻撃して寿命を縮めてしまうという、まるでガンのような恐ろしい作用を持つことが分かり、美容・健康業界中心に研究がすすめられている物質です。シミやくすみ、動脈硬化、骨粗しょう症に至るまで、全身の細胞に悪影響を及ぼすのです。

 

髪の毛を作る毛母細胞も、AGEによる影響で髪の成長が阻害され、正常な成長サイクルが短くなってしまいます。

 

糖分は細胞の栄養素であるためなくてはならないものですが、摂りすぎた結果細胞そのものを攻撃する物質に変わってしまうとは恐ろしい話。まだ研究の過渡期にあるものですが、糖分が体に与える悪影響の根源が見つかったともいえるものであり、AGEは育毛にとっても無視できない存在といえるのです。

 

AGEは血中のブドウ糖が多い状態ほど多く発生することが分かっており、糖分を摂りすぎている人ほど糖化のリスクは高くなるということ。何気なく摂ってしまう糖分ですが、毎日積み重なれば糖化はどんどん進行することを覚えておくべきです。

 

糖化にも着目した育毛剤もでてきています

 

血糖値の上昇で頭皮への栄養が遮断される

血行の不良

 

糖分の摂りすぎで注意すべきとは、いわずもがな血糖値を上昇させてしまうことも忘れてはなりません。

 

血糖値というと糖尿病が思い浮かぶと思いますが、何も糖尿病を患っている人でなくても、糖分を摂りすぎると一時的に血糖値は大きく上昇してしまいます。

 

血糖値が上昇すると、血液がドロドロした状態になります。血流が悪くなることで、細胞へ新鮮な酸素や栄養素がいきわたらなくなりますから、細胞が死んでしまったり機能の低下を招くのです。

 

これは髪の毛には如実に影響をうけます。頭皮は末端の期間であり、毛細血管しか存在しませんからドロドロ血液による血流の悪化の影響を受けやすいのです。

 

さらに血流が悪くなった時は、当然ながら生命維持に必要な器官への血液循環を優先させるように体は働きかけます。髪の毛は生命維持に必須の器官ではありませんから、優先度は低くなり髪の毛の成長に必要な栄養が届けられなくなります。

 

一時的なものであればいいのですが、甘いものが好きな人は血糖値が高めの状態が日常的になっていることも多く、慢性的に頭皮が栄養不足にさらされていることが問題となってきます。

 

ペットボトル症候群もハゲのリスク!
ペットボトル症候群とは毎年夏になるとニュースなどでも聞いたことがあると思います。これはペットボトルのジュースなどを大量に飲むことで、一時的に血糖値の急上昇を引き起こしてしまうものです。血糖値の急上昇により、けだるさや目まいなどの症状を引き起こしますが、毛細血管の血行を阻害してしまうため髪の毛を作る毛母細胞へ栄養がいきわたりません。のどが渇くからと言って、1.5リットルのジュースがぶ飲みとかは絶対にやめましょう!

 

育毛課長の糖分に関する考察まとめ

糖分は不足してもいけない栄養素であり、全身の細胞のエネルギーとなるほか、グリコーゲンとして蓄えられる重要な役割も持っています。完全にゼロにするような極端な生活は好ましくありませんが、摂りすぎには十分注意したいもの。

 

日ごろからペットボトルのジュースや、甘い缶コーヒーを飲むのが習慣になっているなら、まずは水やお茶に替えることから始めていきましょう。

 

  • ・甘い缶コーヒーを控える
  • ・ジュースはお茶か水にする
  • ・ジュースを一気にがぶ飲みしない
  • ・甘いお菓子を食べすぎない

糖分は普通に食事をしていれば十分に摂取できるものです。摂りすぎな生活を見直し、髪の毛の成長にやさしい体作りを意識していきましょう。

 

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