最近の育毛剤業界をにぎわしている新成分をご存知ですか?
- キャピキシル
- ピディオキシジル
- リデンシル
それぞれ似たような名前の横文字で分かりづらいのですが、ここでそれぞれの効果を比較して、どのようなタイプの薄毛に使うべきなのかをまとめてみることにしました。
キャピキシルの育毛効果の概要
キャピキシルはだいぶ普及してきた成分で、耳にした人も多いのではないでしょうか。
カナダで開発された育毛成分で、アカツメクサのエキスと、アセチルテトラペプチドという成分を組み合わせたものをキャピキシルと呼んでいます。
キャピキシルには男性型の脱毛症AGAの主原因とされる、脱毛因子ジヒドロテストステロンの発生を抑制する働きがあり、抜け毛・薄毛の主原因を阻害していきます。
もう一つ、毛根にある「毛包」の破壊を食い止める効果があります。毛包は、髪の毛を育てる毛母細胞と毛乳頭細胞を包んでいる場所で、細胞が正常に分裂するのを支えている大事な部位です。
詳しくはキャピキシルの効果解説の項でまとめていますが、この2つの効果を統合してキャピキシルという成分を構成しているのです。
ピディオキシジルの育毛効果概要
ピディオキシジルとは別名ミノキシジル誘導体)とも呼ばれており、主な効果は「頭皮の血行促進」と「毛母細胞の成長促進」が期待される成分です。
頭皮の血流悪化は毛母細胞へ届く栄養を阻害し、髪のやせ細りや抜け毛に繋がります。医薬品であるミノキシジルを使ったリアップなどは、この血流促進をさせるための育毛剤なのです。
ただしこちらは医薬品成分ではないため副作用はなく、ミノキシジルで頭皮が荒れてしまったという人には期待できる成分であると言えます。
参考文献:http://www.slideshare.net/Kumarorganicproducts/kopyrrol-brochure
リデンシルの育毛効果概要
リデンシルはスイスで開発された成分で、髪の毛を作り出す毛母細胞を増やす作用が期待できる成分。
細胞を増やすとはどういうことかというと、下記の図解で解説しています。
このようにバルジ領域に働きかけ、毛母細胞の元となる「毛包幹細胞」を増やす効果がリデンシルには期待できるということ。
キャピキシルでも「毛包」という言葉が出てきましたが、リデンシルは細胞そのものを作り出す力に作用できるということなので、組み合わせれば相乗的な効果が期待できるといってもいい成分ですね。
参考文献:https://www.redenhair.com/en/content/15-redensyl
3種類の作用を一括でまとめる
キャピキシル | ピディオキシジル | リデンシル |
---|---|---|
【主成分】
【効果】
【副作用】
特徴
毛包の破壊を防ぎ、髪の毛を作る毛母細胞が正常に分裂する力をサポートしてくれる成分。
|
【主成分】
【効果】
【副作用】
特徴
毛母細胞の成長促進作用もあり、太く丈夫な髪の毛の生成が期待できる。 |
【主成分】
【効果】
【副作用】
特徴
毛母細胞の破壊を防いだり、成長を促進できる左の2種の成分と相性がよく、相乗効果が期待できる。 |
育毛課長による新成分の育毛成分3種まとめ
それぞれに共通しているのは、副作用の可能性を限りなく低くしているうえで、従来の医薬品育毛成分と同等の効果を目指しているということ。
それだけ医薬品育毛剤の副作用を懸念する声は大きかった、ということの裏返しでもあるのかなと考えられますね。もちろん植物成分由来であり、完全に頭皮のアレルギーなどがないわけではないので、育毛剤として配合されたものを使うときには慎重にテストしながら使いましょう。
現在はスカルプエッセンスとして配合された育毛剤がありますが、明確なエビデンスを得るに至ってはおらず、大々的には普及していないのが課題ではないかと。今後増えてくるのは間違いないですが、国内での研究論文もあまりないのが課題ですかね。今後も新成分の動向には目を見張りつつ、効果ある育毛剤を検証していきます。