ピディオキシジルの効果の根拠と副作用の検証

 

毎年のように新しい育毛成分が脚光を浴び、進化し続ける育毛業界。中でも話題なのが、ピディオキシジル(ミノキシジル誘導体)という成分。なんかどこかで聞いたような名前でもあり、期待の成分には違いないということで今回育毛課長が取り上げてみることにしました。

 

育毛剤のパッケージなどを見ると、「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」という長ったらしい名前が書いてあるので何のことかよくわからない。ピディオキシジルの効果を分かりやすく体現した言葉で言うと、「ミノキシジル」と同等の効果が期待できるという成分。

 

海外ではKopyrrolと呼ばれている成分で、下記の学術論文にてエビデンスが確認されます。
http://www.slideshare.net/Kumarorganicproducts/kopyrrol-brochure

 

ピディオキシジルの効果

ピディオキシジルは「ミノキシジル誘導体」とも言われており、成分の化学構造的に非常に似通っている特徴があります。名前が似ているのもここに由来するもの。

 

ピディオキシジルの主な効果作用としては、「頭皮の毛細血管拡張による血行促進」。萎縮した毛細血管を拡張し、髪の毛に届く栄養素をいきわたらせることで発毛を促進させるというものでした。ミノキシジルの作用も、毛細血管の拡張と再生促進であり、ピディオキシジルこの育毛に重要な要素を効率よく実現できるよう開発されています。

 

ミノキシジルの欠点は副作用意外にも存在し、頭皮への吸収効率が悪いことがあげられます。浸透力が効果を握る塗るタイプの育毛剤にしてみれば、吸収されないのでは意味がない。そのためにミノタブのように飲んで効かせるものが存在します。

 

ピディオキシジルは浸透性も改善することを目的として作られているため、重要な浸透力が高く塗るタイプの育毛剤への汎用性が高くなったということも評価できます。

 

ピディオキシジルはミノキシジルの効果の上位互換

ミノキシジルといえば国内唯一の市販医薬品「リアップ」などにも含まれ、AGAクリニックなど医療育毛外来でも主流の効果が実証された育毛成分です。日本皮膚科学会も根拠ある育毛剤として未だに推しているものです。

 

ただしこのように新しく同等効果を謳うピディオキシジルのような成分が開発されるのは、副作用の懸念がものすごく強いから。

 

実は育毛課長自身も以前ミノキシジルを配合したリアップやロゲインを使ったことがあるのですが、頭皮が赤く炎症を起こしかゆくてかゆくてたまらないというとんでもない副作用を経験しています。

 

ミノキシジルの副作用に悩み使うのをためらう人は多いようで、より副作用の心配がない成分の開発が進んでいます。

 

そんな背景のもと颯爽と登場したのが、ピディオキシジルということ。実は同じような効果を持つ成分として、キャピキシルという成分もあるのですがこちらは別記事にて解説をしています。

 

注目はやはり副作用の無さ

 

ピディオキシジルが注目されるのは、前述した副作用の少なさが圧倒的な期待を持って受け入れられていることに他なりません。

 

日本に導入されているものでいうと、「まつ毛の育毛剤・美容液」にも配合されているくらい、効果と安全性を併せ持った成分であることが伺えます。まつ毛というくらいだから目に直接入る可能性もあり、副作用に絡む心配度は育毛剤の比ではないからです。

 

ただし副作用が全くないという保証が無いことも事実。まだ出たばかりの新しい成分ということは、同時に副作用や様々なデータの数自体も不足しているということ。これはキャピキシルにもいえることなのですが、こればかりは数年経たないと実際の体験者の声としては上がってきません。

 

当然ながら成分は自然界にあるものから抽出されますので、「アレルギーを初めとした皮膚の副作用の心配」に関してはゼロとはいえないです。単純な医薬品成分ではないので、組み合わせて配合される素材にも違いがある模様。成長因子の一つであるウミツバメの巣由来のエキスであったり、ピディオキシジルといえども複数の性質を併せ持つものがったりと現時点では統一されていないのが現状です。

 

ピディオキシジルの効果に過信はしない

いかに優れた性質を持つ育毛成分といえども、ピディオキシジルの評価点は血行促進効果が高く、ミノキシジルと同等の働きを少ない副作用のリスクで実現できること

 

髪の毛の成長には十分期待できるのですが、抜け毛対策には男性ホルモンを変質させる「5αリダクターゼ酵素」の抑制を組み合わせなければ効果が薄いのは代わりありません。

 

育毛剤としてピディオキシジル配合のものを検討する場合には、これらの成分を組み合わせて配合しているものを選んでいく必要があります。

 

今後はキャピキシルと同様にピディオキシジル配合の育毛剤も増えていきます。既に着々と新製品の開発も進んでいるようで、育毛剤を手にするときはしっかりと比較し自分に必要な成分を満たしているかを考えて使っていくようにしましょう。

 

ピディオキシジル配合の育毛剤


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