リデンシルの成分構成と期待できる育毛効果まとめ

 

育毛剤に配合されているリデンシルは、どのような育毛効果があり、どんなタイプの薄毛に対して有効なのか?

 

リデンシルとはスイスの会社であるinduchem社が開発した育毛成分で、毛根の中にあるバルジ領域を活性化させることで髪の毛の成長を促し、弱った細胞を活性化させるという効果があります。参考文献:https://www.redenhair.com/en/content/15-redensyl

 

参考になる文献もないため、海外の研究論文を探して調べてみました。日本ではまだメジャーではなく、育毛剤として使われる成分としては配合された商品は少ないです。

 

リデンシルの効果

 

髪の毛は、毛根の内部にある毛母細胞の分裂によって太く成長し、押し出されることによって成長をしていきます。この毛母細胞のもとになっているのが「毛包幹細胞」と呼ばれるもので、バルジ領域内で増殖をして毛母細胞に分化していくのです。

 

リデンシルはバルジ領域に作用することで、毛包幹細胞の増殖を増やすことにより、細く弱った髪の毛を太く成長させたり、活動を停止してしまった細胞を呼び起こすことができるということです。

 

今までの育毛成分とリデンシルが違うのは、毛母細胞そのものではなく、さらに大元となる幹細胞を増やす部分にアプローチできる点。

 

毛母細胞を活性化とは言っても、そもそも毛母細胞の数が少ないと十分な育毛効果は得られません。そこで毛母細胞をたくさん作るためにバルジ領域を刺激することで、従来の育毛剤の成分の効果をサポートしてくれるのがリデンシルには期待できるということです。

 

リデンシルは複数の成分で構成され女性でも副作用がない

セイヨウアカマツ

 

リデンシルはこれそのものが単一の成分ではなく、複数の成分を組み合わせて構成されています。

 

  • セイヨウアカマツ球果エキス
  • チャ葉エキス
  • ピロ亜硫酸ナトリウム
  • グリシン
  • 塩化亜鉛

これらの5つの成分を複合させることによって、バルジ領域への作用が見られるということで、1つの育毛理論としてリデンシルというものが成り立っているわけです。

 

ホルモンに作用するような成分は使われていないため、体のバランスを崩すような副作用は確認されていないということ。リデンシルは女性でも使える育毛成分であり、髪を作る細胞を増殖させる効果から見ても、太くて美しい髪を作るために女性用育毛剤の成分としてもマッチしていますね。

 

リデンシルには毛母細胞の生成促進以外にも2つの有用な作用があります。

 

リデンシルにはEGCG2というポリフェノールが含まれており、頭皮に塗ることで炎症の抑制効果があるのです。

 

外部からのストレスや刺激で炎症を引き起こす、インターロイキン8という物質を抑制することが分かっており、炎症やニキビを抑制して髪の毛が成長しやすい地肌を維持する作用も持っています。

 

また、リデンシルを構成するグリシンには細胞の代謝を正常に保つ働きがあり、頭皮のターンオーバーのサイクルを正常化。ストレスや栄養不足で乱れがちな細胞の生まれ変わりサイクルを整えることで、

 

毛母細胞だけやみくもに増やしても意味がありません。髪の毛が健康に太く育つ土壌づくりが大事です。リデンシルは細胞生成から頭皮の健康維持までトータルでケアできる作用を持っているため、育毛成分として世界で注目されているのです。

 

余談ですが、セイヨウアカマツはヨーロッパでも標高の高いところに生えるマツで、今までは人体へ有用な成分があることは分かっていませんでした。松のエキスは保湿や抗炎症作用があることで育毛剤にも使われてきましたが、違った形で研究が進んでいるのはとても興味深いのです。今後もリデンシルのように、今までは見逃されてきた素材から新しい育毛成分が発見されてくるかもしれませんね。

 

リデンシルが配合された育毛剤はどんなものがある?

 

Deeper3Dモンゴ流育毛剤

deepe3d

Deeper3Dは2016年のリニューアルにて、リデンシルを新たに配合してきました。毛根にある毛母細胞や毛乳頭細胞の分裂に作用する「成長因子(グロースファクター)」を8種類も配合したスカルプエッセンスとして、新成分配合育毛剤の先駆けともなった育毛剤。

 

リデンシルによって生みだされた毛母細胞を、成長因子の力でさらに加速させるといった構図が成り立つことで、リデンシルを配合する意義が最も見いだせる組み合わせと言えます。

 

成長因子を十分な分量配合した育毛剤は他にはないほど唯一無二の存在感を誇っており、主に40代以降の彼・更年期における細胞の衰えで頭髪が薄くなった人に対して使う意義がある育毛剤です。

 

Deeper3Dを検証している記事はこちら

 

バイタルウェーブ

バイタルウェーブ

バイタルウェーブはリデンシルをいち早く配合したスカルプエッセンス。Deeper3Dと似ており、成長因子をはじめ、キャピキシルという育毛成分を配合するなど、成分構成にはこだわっている育毛剤です。

 

独自の浸透力を高める技術を採用するなど、リデンシルをはじめとした成分をしっかり届けるための工夫が随所にみられます。

 

新成分配合の育毛剤は価格が高くなる傾向にあるのですが、低価格に抑えてあり、継続しやすい価格になっているのも評価できます。

 

バイタルウェーブの検証レビュー記事はこちら

 

リデンシルを配合した育毛剤はまだまだ少ないですが、実は海外では2014年にドイツの学会で発表されるなどメジャーな成分。日本では育毛成分に限らず認可がりるのが遅いので、新成分が使われ出すのには時間がかかるのです。今後はリデンシル配合の育毛剤もさらに増えてくると思いますので、引き続き育毛業界には注視していきたいと思います。

 

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