頭皮地肌が透けるのは女性特有の薄毛の予兆
女性の薄毛は男性と比べて気づきにくく、予兆を知ることが難しいとされています。
男性は生え際や頭頂部の中心が目に見えて薄くなるのに対し、女性は髪全体が細く地肌が透けるようになってくるため、気づかないまま薄毛が進行してしまっていることが多いのです。
髪の分け目やつむじなどを見ると地肌が透けて見えるようになったということはないでしょうか。これは薄毛が進行している兆候です。
髪の密度が薄い頭頂部のつむじ周辺や、普段の分け目を鏡でチェックしていつもよりもボリュームがなくなったと感じたら髪の毛の成長に何らかのトラブルを引き起こしている可能性があります。
女性の薄毛の特徴として、男性に多い症状のように頭頂部や生え際などが集中して薄くなるのではなく、髪全体が薄くなってしまうというものがあります。このような症状をびまん性脱毛症と呼びます。
びまん性脱毛症は髪全体が少しずつ薄くなるため、最初は気づきにくいものです。しかし、ふと分け目やつむじを見たときに地肌が透けて見えるようになっていると、ある程度進行してしまっているのです。
薄毛になるのは年を重ねたせいとあきらめる人もいますが、原因によっては30代など若い女性にも起こる可能性があります。その原因にはさまざまなものがあり、なかには女性ならではの原因も潜んでいるのです。
びまん性脱毛症になってしまっても、早めの対処で改善できる見込みはあります。若いうちに発症しても年を重ねていても、対処次第では健康な髪を取り戻せることもあるのです。気に病んでしまう前に前向きに対策を考えるようにするのがおすすめです。
びまん性脱毛症の原因とは
びまん性脱毛症になる原因には、いくつか考えられます。主なものを下記に挙げていきます。
年を重ねると女性ホルモンの分泌が減少していきます。その結果、更年期障害としてさまざまな体の不調が出てしまうのです。その中で女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの減少が薄毛を招くと考えられています。
エストロゲンは髪のハリやツヤを維持し、髪を健康に保つ働きがあるといわれています。そのためエストロゲンが減少すると髪が細くやせてしまい、やがて抜け毛に発展するとされているのです。
妊娠中は、出産に向けて女性ホルモンの分泌が活発になります。そして出産した後は多く分泌されていた女性ホルモンが急激に減少し、薄毛を招くことがあるのです。これもエストロゲンの減少が関係すると考えられています。
出産後の薄毛に関しては特に分娩後脱毛症と呼ばれており、一時的なものであるため出産後およそ1年程度で元の状態に戻ることが多くあります。
栄養バランスの取れていない食事を続けると、健康な髪を生やす栄養素が不足してしまいます。
さらに脂質の多い食事をしていると、血液がドロドロになったり血管の機能が低下したりといった現象が起こります。血流が停滞してしまうことで頭皮に血液がいきわたらず、栄養が運ばれにくくなるのです。
薄毛が気になったら女性用育毛剤を
びまん性脱毛症は進行がわかりにくい症状であるため、気が付いたときにはかなり進んでいる可能性があります。薄毛に気づいたら育毛剤を使って早めの対策を取るようにしましょう。びまん性脱毛症は女性に多い症状ですから、女性用の育毛剤を使うのがおすすめです。
デリケートな女性の頭皮に優しい自然由来の育毛成分や、髪の毛を成長させる細胞の活性化をして今ある髪も丈夫に育てるものが市場で評価を得ています。また頭皮の血流を改善し、育毛効果を高める成分や保湿成分などを配合したものもあります。
男性用育毛剤を使うと女性の頭皮には刺激が強すぎることもありますから、優しく作用する女性用育毛剤を選ぶのがポイントです。育毛剤によって含まれる成分や特徴はそれぞれであり、効果が出るか否かも個人差があります。自分に合った育毛剤をじっくり選ぶことが大切です。
育毛剤の効果についてはすぐに実感できるものではありませんが、使用を続けているとだいたい3ヶ月から半年程度で効果が現れてきます。髪が生えるサイクルを正常にするためには、これくらいの期間が必要ということです。
育毛剤を使って早めの対策を取ることが大切
女性にとって薄毛の悩みは深刻なものです。気が付いたときに育毛剤を使用して早めの対策を取っておけば、元の状態に戻るのも早いと考えられます。
育毛剤を使って目に見える効果を実感できるまでには時間がかかりますから、1ヶ月程度使っていて効果が実感できないと思っても、あきらめずに根気強く使用を続けましょう。
育毛剤の使用に加えて、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠などを心がけるようにし、髪の代謝を体の内側から促進させることも大切です。