フケ原因菌とは?頭皮細菌が原因のフケの特徴と治療法

 

頭皮からパラパラ落ちるフケや、しつこく搔きむしってしまうかゆみ。頭皮環境の悪化の目安ともされるもので、育毛にとっても無視できない要因です。

 

本来フケは正常な皮膚の代謝物であり、少量であればだれでも出るもの。また、乾燥しがちな人や皮脂が多い人もフケが出たりすることがあるため、シャンプーを低刺激なものに変えたり、育毛剤を使って保湿するなどのケアをしていく必要があります。

 

しかし、もう一つフケやかゆみを引き起こす原因が、フケ原因菌ともいわれる皮膚の常在細菌による影響です。

 

もともと人間の皮膚には、目に見えないだけで数えきれないほどの細菌がいます。念入りに洗っても取り除けないしつこい奴らであり、有名なものではニキビの原因になるアクネ菌がいますね。菌が増殖して毛穴の奥で炎症を起こしたりすると、皮脂が詰まって炎症を起こしてしまいます。

 

似たような菌で、頭皮にはマラセチア真菌という種類の菌がいることも分かっています。

 

マラセチア菌はカビ菌の一種で、皮脂や湿気を好んで繁殖し、頭皮に刺激を与える物質を分泌する厄介な菌

 

今悩みの種となっているフケが、どのような状況かを見ることで、乾燥や皮膚の代謝によるものか、マラセチア菌によるものかの判断ができます。

 

フケ原因菌による対策をすべきかどうかの目安

マラセチア菌は以下の原理で頭皮にフケを発生させます。

 

・皮脂分解する酵素であるリパーゼを分泌して遊離脂肪酸とグリセリンに分解
・遊離脂肪酸が酸化すると毒性のある過酸化脂肪酸に変質し、頭皮を刺激
・広範囲に炎症を起こして頭皮ニキビや大きなフケができてしまう

 

参考:http://www.aizawa-hifuka.jp/acnecare/acnecause/bacteria/malassezia/

 

特徴としては、写真のような大きなカサブタのようなフケができたり、髪の毛に絡みつくような粘り気のあるフケができたりします。

 

大きなフケ

 

ぱさぱさした細かいフケではなく、大きなフケが続くようであればマラセチア菌による影響を受けている可能性が高いということです。

 

一方かゆみは比較的少ないとされ、乾燥してカサカサによって起きるかゆみとは異なる対策が必要。

 

マラセチア菌の繁殖を防ぐにはどうすればいいか?

マラセチア菌は、皮脂がたくさん分泌されたリ、湿り気のある場所を好んで繁殖するため、頭皮はまさにうってつけの住み家です。

 

皮脂分泌が多いベタベタした頭皮の場合には、頭皮を揉むようにシャンプーをしつつ、余分な皮脂を取り除いて清潔にしていくこと。シャンプーのし過ぎも問題ですから、あまりゴシゴシ洗いすぎて今度は乾燥によるトラブルを起こさないように注意。

 

同時にシャンプー後の対策も重要になってきます。

 

湿ったまま寝てしまったり、半乾きのままにしておくとマラセチア菌が繁殖しやすい条件になってしまいます。髪が長い人はドライヤーを使い、地肌を傷めないようにドライヤーを当てながらしっかりと乾かすようにしましょう。

 

症状が目に見えてひどい場合には皮膚科を受診する

マラセチア菌によるフケが大量に出ている場合には、皮膚科を受診することで治療薬(抗生薬)を処方してもらえます。

 

乾燥によるフケは時間をかけて保湿したり対策していく必要があるのに対し、マラセチア菌は薬で早く改善できるのが特徴。塗り薬ではなく、飲む薬として外用薬を処方してもらえるため、遠慮せずに行きましょう。

 

大きなフケは見た目にも不潔に見えることこの上ないですし、広い範囲で頭皮の毛穴を詰まらせてしまうために髪の成長を送らせます。長引くと、脂漏性脱毛といって全体的な薄毛症状に発展する可能性もあるので注意が必要です。

 

マラセチア菌に有効な医薬部外品シャンプーもある

シャンプーの中には、マラセチア菌対策を継続してできるように開発されたものもあります。

 

コラージュフルフルネクストというシャンプーは、フケの原因菌対策成分として、抗真菌(抗カビ)成分ミコナゾール硝酸塩という薬効成分を配合しています。

 

シャンプーとしては珍しく、持田製薬が開発した医薬部外品のシャンプーであるため、フケが気になるときの日常のケアとしては最も有効であるといえます。

 

コラージュフルフルネクストの詳細(持田ヘルスケア)

 

頭皮のトラブル対策しつつ育毛剤の効果を引き出す

薄毛の改善や、抜け毛防止を目的として育毛剤を使う場合もありますが、頭皮の上でトラブルが起きていては育毛剤も浸透できません。

 

育毛剤の効果を引き出すためには、健康な頭皮を維持していくのは必要不可欠な要素です。

 

フケが多くて止まらない人や、季節を問わず乾燥しない夏でも大きなフケに悩まされる場合には、早めに治療するようにしましょう。

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