カロヤンプログレそれぞれの違いと使い勝手を比較検証

カロヤン育毛剤

 

市販の医薬品育毛剤である発毛促進薬、カロヤンシリーズは最近ラインナップが増えて頭皮のタイプ別に最適なものを選べるようになりました。

 

新規に増えたのがカロヤンプログレというタイプですが、もともとあったカロヤンガッシュ育毛剤との違いはどのようなものか?比較してみました。

 

  • NFカロヤンガッシュ
  • カロヤンプログレD(ドライ肌)
  • カロヤンプログレO(オイル肌)
  • カロヤンプログレGL(ジェル状育毛液)

元々販売されていたカロヤンガッシュのほかに、カロヤンプログレはこの3つのバリエーションを持っており、頭皮のタイプ別に異なる仕様が発売されています。

 

それぞれどのように異なっているのか?またカロヤンシリーズは育毛剤として使う価値はあるか?とい部分にも食い込んで検証したことをまとめています。

 

カロヤン育毛剤シリーズの違い比較

まずは配合されている成分にはどのような違いがあるのかを表でまとめてみました

 

有効成分 カロヤンガッシュ プログレD プログレO カロヤンプログレGL

カルプロニウム塩化物水和物
医薬品成分(血行促進)

1.09g 1.09g 1.09g 1.09g

カシュウチンキ
(頭皮血行促進)

3ml - 3ml 3ml

チクセツニンジンチンキ
(頭皮血行促進)

3ml 3ml 3ml 3ml

ヒノキチオール
(殺菌・抗菌)

0.05g 0.05g 0.05g -

パントテニルエチルエーテル
(頭皮の保湿)

1g 1g 1g 1g

lメントール
(頭皮血行促進)

0.3g 0.3g 0.3g 0.3g

ジフェンヒドラミン塩酸塩
(抗炎症成分)

- 0.1g - -

ピリドキシン塩酸塩
(抗炎症成分)

- - 0.03 -
以下添加物 - - 0.03 -

dlピロリドンカルボン酸Na
(肌荒れ防止)

- -
グリセリン(保湿) - -

エデト酸Na
(酸化防止剤)

- -

エタノール
(保存剤)

ph調整剤
黄色5号

ヒアルロン酸Na
(頭皮の保湿)

- - -

ヒドロキシプロピルキトサン液
(保存剤)

- - -
ヒプロメロース(保湿) - - -

キサンタンガム
(ジェル化剤)

- - -

ポピドン
(成分の溶剤)

- - -

ヒドロキシエチルセルロース
(粘度調整剤)

- - -

1-3ブチレングリコール
(保湿剤)

- - -

ポリソルベート80
(界面活性剤)

- - -

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(界面活性剤)

- - -

パラベン
(防腐・保存剤)

- - -

 

全てのパッケージ記載の成分をまめると、上記の表のような図になります。

 

成分表比較から見てわかる成分の違い

 

カロヤンガッシュ

カロヤン育毛剤の中でも最も標準的なものであり、医薬品成分塩化カルプロニウム配合の育毛剤として薬局で売られている育毛剤。今回の記事では他のシリーズの比較ということでカロヤンガッシュが基準となっています。

 

カロヤンガッシュの個別の評価記事はこちら参照

 

カロヤンプログレD(乾燥肌)

カロヤンプログレD

カロヤンプログレDは、ドライ肌(頭皮がカサカサして乾燥しがちな人)向けに成分を調整されていることが分かります。

 

育毛剤としての主要な成分は変わりませんが、Dだけの成分としてヒアルロン酸Na、ヒプロメロースの2種類を配合。この2種類は保湿化粧品などに配合される成分であり、肌の角質に浸透してしっとりした皮膚を保ち、乾燥による炎症や痒みを防ぐ効果があるものです。

 

ただし保湿効果の成分数としては限定的であり、あくまで他のシリーズと比較した場合のものです。エタノールによるアルコールの刺激は強く、黄色5号などの添加物も相まって乾燥肌に人に勧められるか?というと疑問は残ります。

 

カロヤンプログレO(オイル肌)

カロヤンプログレO

カロヤンプログレOは、頭皮が皮脂でベタベタするようなオイリー肌の人向けに成分調整されています。こちらは有効な成分にピリドキシン塩酸塩という成分が使われ、皮脂の代謝機能をコントロールし頭皮を健康に保つ効果が期待できます。

 

意外にもカロヤンプログレシリーズの中では最も添加物の割合が少ないです。添加物なので育毛に与える影響はないですが、ある意味では最もスタンダードな成分構成になっているともとらえられます。

 

カロヤンプログレGL(ジェル状)

カロヤンプログレGL

カロヤンプログレGLは珍しいジェル状の育毛剤。育毛剤自体もチューブに入っており、液垂れを心配することなく塗れるのは一つのメリットです。

 

こちらも基本的な育毛成分は同じ。異なるのは添加物の面で、ジェルを形成するために必要な成分が多く配合されている違いがあります。

 

髪の毛が長くて、普通に育毛剤を使うと髪がビショビショになってしまう・・・という人はジェルタイプの育毛剤が効率よく頭皮に塗ることができます。

 

カロヤンプログレシリーズの総評

このようにバリエーションが増えて、色々な頭皮の状況に合わせて使い分けられるカロヤンプログレシリーズ。今万で体質に細かく合わせた育毛剤はなかったので一定の評価はできるものです。

 

ただし圧倒的に残念なのが、添加物が異常に多いという点。

 

無添加で肌に優しい育毛剤が主流になっている中にあって、アルコールの刺激も非常に強いので肌が弱い人はドライ肌用であっても気をつけるべきです。これでは育毛剤成分の副作用などを気にする以前の問題として、頭皮への刺激やトラブルへの懸念がぬぐえません。

 

また、なぜ入れる必要があるのか意味不明な「黄色5号」着色料が全品に使われてしまっているのは疑問。安全性は検証してるかもしれないですが、別に色がついてる必要ないわけで、育毛にとってプラスにならないものは不要なわけです。

 

医薬品育毛剤としてCMなどでもよく見るし、薬局で普通に売られていますが、安易に使うのは推奨できない育毛剤の一つ。主成分の塩化カルプロニウムの効果や副作用、細かな成分なども検証していますので、自分にとって使うべきかを十分に見てから使うようにしてほしいです。

 


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