【どっちを買う?】ミノキシジル5%配合の発毛剤の比較
ミノキシジルを配合した発毛剤。日本国内でも臨床試験が繰り返し行われ、単純に髪を生やすという点で日本皮膚科学会も推奨する薄毛の治療薬です。
長らく発毛剤はリアップの独占市場でしたが、アンファーよりスカルプDメディカルミノキ5が発売されたことでどちらを買うのが良いのか迷っている人もいると思います。
発毛に関する成分はミノキシジル5%配合という点で効果は同じものなのですが、実際に使ってみると意外と違うということが見えてきました。
ここではアンファースカルプDメディカルミノキ5とリアップX5プラスを比較しながら、それぞれの特徴について詳しくまとめています。
意外と気になるノズル形状の違いから見る使い勝手の違い
さっそくまずは使用レビューから分かったこと見ていきたいと思いますが、微妙に異なるノズルの形状により使い勝手に差が出ています。
スカルプDメディカルミノキ5は丸いゴムのキャップが付いたノズル形状です。指で押しても変形するほどに柔らかい素材であるため、頭皮に押し付けても傷つけることは一切なく毛穴の奥まで浸透させることができます。
しかし、このゴムは大きめであるため、ピンポイントで塗りたいときには向きません。分け目を作って塗ろうとしても、液が髪の毛に付着して無駄になってしまうのです。塗っている途中でボトルを持ち換えたりするときも、不意に液が垂れてきてしまったりして改善を待ちたい部分です。
液を無駄にせずに使いやすいリアップX5
リアップX5プラスはノズルが細くなっており、部分的に塗りたいときもスムーズでした。ノズル先端はプラスチックですが、丸みを帯びた形状になっているため頭皮を痛めるようなものではありません。
使い勝手という部分ですので、使う人の頭皮の状態によって評価が分かれるものだと思います。きちんと薄毛が気になる部位に塗れるかどうかだけですので、慣れてしまえばうまく使えるようになるという面もあると思います。ここは両社頭皮を傷めず塗るという点で形状には工夫されている部分でした。
効果そのものに違いは無くミノキシジル5%配合で容量も同じ
スカルプDメディカルミノキ5とリアップX5プラスはどちらもミノキシジルを5%配合した発毛剤です。髪の毛の発毛に関する成分の量は変わらないため効果そのものには違いはありません。
容量はどちらも60㎖であり、1日に2回の使用で1か月で使い切れるようになっています。
医薬品らしく1回の使用における分量はきっちり計測できるようになっており、こちらは両者とも同じような仕組みが採用されていますね。量を測ると言っても、ボトルを頭皮に押し付けるだけなので難しい点はありませんでした。
添加物に対する考え方はスカルプDメディカルミノキ5が◎
明確な違いがあるのが主成分以外の添加物の扱いです。
ミノキシジルは劣化しやすく不安定な薬品であるとされ、均一に成分を溶けこませる「溶剤」と品質劣化を防ぐ「保存料」が不可欠なものになっています。
スカルプDメディカルミノキ5の添加物:グリセリン、1,3-ブチレングリコール、リン酸、エタノール
リアップX5プラスの添加物:添加物:セタノール、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール
共通して配合されているのは、リン酸、エタノール、1,3-ブチレングリコールです。これらは溶剤として成分が沈殿しないように使われるのと、雑菌を殺菌して成分の劣化を防ぐために使われています。
異なるのは、スカルプDメディカルミノキ5にはグリセリン、リアップX5プラスにはセタノールが使われている点。どちらもアルコールですが、グリセリンは化粧水にも使われる保湿作用のあるオイルのようなものになっています。
エタノールは注射の消毒でもお馴染みで、揮発性が高く頭皮を乾燥させてしまいます。乾燥した地肌はバリア機能が低下して刺激を受けやすくなるため、グリセリンで保湿してあげるのは髪が育ちやすい頭皮を作るという点で理にかなったものであると考えます。
毛根の細胞を委縮させる恐れのある添加物?
もう一つ、リアップX5にのみ入っているのがジブチルヒドロキシトルエン。これは抗酸化作用がある保存料ですが、アンファーの研究によれば毛根を委縮させて髪の成長を阻害する作用があることが分かってきています。
リアップX5としては成分を劣化させないことに重きを置いて配合していると思われますが、やはりせっかく発毛剤を使うのであれば懸念要因のある添加物は極力避けたいものです。
アンファーではこの成分を使わずに品質を維持できるよう開発しているということもあって、頭皮に優しく極力刺激物を減らせるようにしている点は評価できることだと思っています。
まとめ:スカルプメディカルミノキ5とリアップx5プラスの比較表
スカルプD
メディカルミノキ5 |
リアップX5プラス | |
---|---|---|
主成分 | ミノキシジル5% | ミノキシジル5% |
容量 | 60㎖ | 60㎖ |
使い勝手 | ゴムキャップで幅広く塗るのに向く | 細いノズルでピンポイントで塗るのに向く |
溶剤 | グリセリン使用で保湿力を高めている | エタノールとセタノールの刺激はやや強め |
保存料 | 右記を不使用 | 保存料ジブチルヒドロキシトルエンを配合 |
価格 | ¥7,800円 | 約¥7,000円前後(販売代理店により値段が違う) |
まとめとして、それぞれ同じミノキシジル5%配合の発毛剤でありながらも、考え方の違いにより商品の在り方に差があることがわかりました。
分かりやすい形状の違いとして分かったノズル部分は、毎日効率よく塗るという点で比較検討すべき項目に入ります。両者ともに頭皮を傷めないよう配慮された作りでしたが、思いのほかスカルプDメディカルミノキ5が独特すぎて、後発ならではの利点が生かせていないようにも感じてしまいました。
見えにくい部分としては、スカルプDメディカルミノキ5の極力添加物による刺激を減らそうという努力が見えたのが好印象です。
髪を生やす「発毛」というからには、新しい細胞が生まれるサポートをするのが目的です。細胞を委縮させたり、刺激を与えるような添加物を使わず、品質を維持しながらも余分なものを排除しています。ここは差別点として優位になる部分ですね。
最後に価格については、スカルプDメディカルミノキ5は現状アンファーストアでの直販のみとなっています。楽天やアマゾンでも販売者はアンファーで代理店が入っていませんから価格は同じです。
リアップX5プラスは非常に多くの代理店が入り、薬局などでも広く売られています。そのために価格はお店によって異なるのに注意が必要です。どちらも価格としては大きな違いがあるものではありません。
ミノキシジル配合の発毛剤は、一般的な育毛剤と比べると頭皮の改善や保湿作用などはないものの、髪を生やすという点において特化してエビデンスがあるものです。
予防の段階や抜け毛が増え始めた...という人ではなく、既に進行してしまった薄毛を改善する目的でこそ使っていきたいものとなっています。
それぞれの違いを理解しながら、自分に合った納得できるものを購入して使っていくようにしましょう。
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