抜いた髪の毛をやフケを食べてしまう異食症

自分で抜いた髪の毛やかさぶたなど、本来食べるべきでないものを口に入れてしまう病気である異食症抜毛症などと併発することが多く、薄毛の一つの原因にもなることから治し方や対策を考えてみました。

 

実は育毛課長も高校卒業あたりから20代前半まで、異食症と抜毛症を患ってきました。当時はそれが病気であるとか変なものとは一切思わなかったのですが、TVなどで特集されたりしたのを見て、あ!これは私も同じようなことしてたと思って気づいたことなんですよね。

 

TVでやるくらいなものだから、もしかしたら同じように悩んでる人もいるかもしれないということで、記事に書き留めたわけなんです。

 

異食症と聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんが、おそらくは小さな子供のころに誰でも見たことはあるでしょう。物心ついている歳になっても、はばかることなく鼻くそを食べたり、鉛筆の芯をかじったり、かさぶた等を口に入れてしまったりする光景を。大人になってからもこうした食べ物以外の物を口にしてしまう症状を異食症と呼んでいます。

 

人によって何に執着し、何を口にしてしまうかは様々ですが、多いのが自分の体の一部であり、「髪の毛」を食べてしまう人も多いです。自分で髪の毛を抜いて食べてしまうため、薄毛の原因の中でも深刻な症状である「抜毛症」と絡めて併発しやすい症状です。

 

髪の毛以外にも、頭皮のかさぶたとか毛穴に詰まった「角栓」などの油の塊を口にしてしまうというもの。髪の毛を抜いてしまうわけですから、毛根に詰まった油が塊としてひっついてくることもあります。なんとも言えない、口の中でぷちっと塊を潰す感覚はこの症状を経験した人にしか伝わらない快感でしょう。

 

そう、この異食症が薄毛を加速させてしまう理由には、行為そのものを快楽の一部と認識してしまっているため、治療が極めてむつかしいということです。

 

あまり気持ちのいい話ではありませんが、シャンプーなどを検証する際にはこの癖が役立ったこともありました。頭皮のフケや油の塊を口にすると、科学的なシャンプーほどシャンプーの味がもろに出ていて、しっかり流しても頭皮に残ってしまってるな・・・とか考えていたものです。安全性を標榜する育毛シャンプーなどはこうした残留成分を感じることはありませんでしたね

 

異食症は病気?治療はできるのか?

異食症は精神的な病気であるとして、症状の程度によっては「うつ病」の走りとして捉える医師も増えてきたようです。自分で毛を抜いてしまう抜毛症と同じく、セロトニン不足で脳の伝達に異常が出てきているとう診断された人もいれば、私の場合は時間が解決してくれるとしてカウンセリングで終わったケースなど様々。

 

あまり表に出ない症状だけに、病気として捉えるか気の持ちようとして片づけられてしまうかは、医師の間でも判断に分かれるということ。

 

そもそもは異食症も抜毛症も、発症しても長続きはせず、長期化することの方が稀であるということ。主に中学・高校生当たりの思春期に発症し、その後はすぐに落ち着いて行為そのものを忘れてしまうのがほとんどなのです。

 

薬などで治療できるというものではなく、まずはいかにして異食行為から遠ざけていくのか、異食させない環境を作っていくのかを考えていく必要があります。

 

当の本人もダメなことはわかっている、それでも続けてしまうのにはどうしても快感を伴う癖として体が反応してしまうことに他ならないのです。人目があるときには口にすることはありませんが、いざ一人になったりすると黙々と静まり返った時の中で、ひたすら異食行為にふけってしまう。

 

まずは考えたのは、あとは爪を常に短く深爪気味に切っていくということ。爪があると髪の毛や頭皮を傷つけやすくなり、異食対象を手に入れやすくなってしまいます。そのためできる限り爪によるダメージを提言してしまうという方法。

 

それでも完全には回避できないので、できる限り頭皮を触らないように、触っても容易に毛が抜けないように「手袋」をすることでした。ホテルマンとかタクシーの運ちゃんがしてるような、白い綿の手袋。手が荒れてるからとか言って、一時期手袋をずっとつけていたりしました。これはそこそこ効果あったと思います。

 

他には人目に付く場所にできる限りでて一人の時間を自制することと、手がふさがるようなことを趣味とすることでした。手がふさがるといえば、両手を使うゲーム。常に操作を強いられるアクション系のゲームや、シューティングゲームに一時期は待っていました。

 

具体的な解決法として参考になるかは人それぞれですが、治そうと思ったら自分自身で異食症を忘れられるような工夫を取り入れるしかありません。

 

いきなりは絶対に無理だし、無理なルールを強いたとしても逆に反動となってしまいます。解放された瞬間に異食行動が加速してしまうでしょう。そうではなく、できるだけ自分が楽しんでできることやストレスを感じないことで、手が頭に行くのを忘れるようにする。気づいたら今日は触っていなかった・・・触るということすら忘れたという状況になれば解決までは時間の問題です。

 

一経験者として伝えますが、AGAという本来の薄毛原因も合わさっている場合、抜けやすくなった髪の毛は異食症を加速させます。少ない付加で毛が抜けてしまうし、ホルモンの異常で皮脂が多く出て角栓もできる。異食対象が安易に手に入る状況であると、なかなか忘れることもできないのです。

 

抜毛症の項目でも書きましたが、毛を抜いてるということは毛根の細胞の寿命を縮め、頭皮や毛穴にもダメージを蓄積させます。慢性化すればするほど薄毛になってしまう可能性がたかくなるわけです。

 

食べてしまう快感よりも、毛が抜けてしまうことの方がよっぽどヤバイし金もかかる!ということをまずは頭に入れておく。そして、髪の毛があったらお洒落をして髪形も決めてモテるぞ!という明るい希望を常に持つこと。今の問題よりも将来のことに目を向けた方が解決にも一定の効果を発揮すると思います。

 

中々カミングアウトはできず、さらに悩みとしても顕在化していない人もいるかもしれませんが、必ず完治できるものですから前向きに考えていきましょう。

 

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