辛口評価!DHCヘアトニックの口コミ評価について疑問あり

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化粧品や健康食品を多く手掛けるDHCからも育毛剤が販売されています。現在男性用で2種類ヘアトニックが出ていますが、意外にも使った人の口コミが良いのです。

 

DHCは低価格帯の商品が多いながらも、大手ならではの製造力で品質と安全性がしっかりしており、安いからと言って侮れない商品が多いです。お世辞抜きにしてみても、無名のメーカーよりもよっぽど優れている。

 

ネット上ではあまりDHCの育毛剤を見ることはありません。薬局でも取り扱われておらず、DHCの通販サイトで取り扱いがあります。

 

興味本位でDHCの育毛剤を調べていたら、使用ユーザーが投稿している口コミが非常によく、低評価がつきがちな育毛剤という商品の中では特段に興味をそそるものでした。

 

これは期待できるかと取り寄せて検証してみたのです。しかし、ふたを開けてみたら疑問に思う点がいくつか出てきてしまいました。DHC育毛剤について調べたことを本音でまとめていきます。

 

現行販売されてる男性用育毛剤は2種類

DHCから現在販売されている育毛剤は、下記の2種類あります。どちらも医薬部外品の育毛剤です。

 

・ヘアトニックDHC薬用 毛活根(もうかつこん)<発毛促進剤>
・DHC薬用ヘアトニック<発毛促進剤>

 

女性用商品は別にあるのですが、ここでは男性用の2種について、それぞれの育毛剤の効果や口コミ評価の根拠となるものを検証していきます。

 

  DHC毛活根 DHC薬用ヘアトニック
 

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有効成分【医薬部外品指定成分】 3種類 3種類
効果的成分(育毛剤単体) 公表上10種 公表上3種
容量 150ml 180ml
使用目安 1ヶ月 1ヶ月
1ヶ月のコスト ¥4,000円 ¥4,500円
育毛剤のタイプ ダイレクトスプレー式 先細ノズル式
低分子化技術 - -
返金保障 - -
特記事項 9種類の成分に加えて漢方エキスを加えた濃密な育毛液。 無色・無臭で毛活根と違ってすっきりした育毛剤

 

同じDHCから出ているといっても、微妙に特徴が異なります。

 

白色ボトルのヘアトニック毛活根は、スプレー式で使いやすい反面、爽快なデオドラントのような香りがします。育毛に有効とされる成分を10種類配合しており、色も濃い黄色をしていることから成分の濃さがうかがえます。

 

一方緑のボトルの薬用ヘアトニックは、昔ながらのノズルタイプでボトルを直接頭皮につけていくものです。無色透明でニオイも一切しないので、香りが残るのが嫌だという人にはこちらが選択肢に入ってくるでしょう。

 

配合成分から見るそれぞれの育毛効果

配合された成分から、どのような育毛効果が期待できるのかを分析してみます。

 

まずヘアトニック毛活根のほうは、頭皮の健康を改善する成分に加えて、毛根の活動を活性化させる血行促進成分を多く含んでいます。

 

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グリチルリチン酸ジカリウム(頭皮炎症抑制)、酢酸di-aトコフェロール(頭皮炎症抑制)、l-メントール(血行促進・殺菌)、センブリエキス(血行促進)、トウガラシチンキ(血行促進)、ヒノキチオール(頭皮殺菌)、アラントイン(頭皮炎症抑制)、イソプロピルメチルフェノール(ニキビ薬などにも使われる頭皮殺菌成分)、桑根周皮エキス(皮膚の引き締め)

 

髪の毛が丈夫に育つ環境を整えたうえで、毛根の凝り固まった血流を促進して発毛を促進する。育毛剤としての基本的な役割を押さえています。

 

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育毛液を見ても分かるように濃い黄色をしており、成分が濃縮されているのが伺えます。

 

残念なのは、AGAなどに対する抗男性ホルモン成分や、血流促進以外に毛根細胞を活性化できるような成分は配合されていないことです。基本的成分は配合されていますが、プラスαないと育毛剤としての効果は極めて限定的なものになってきてしまいます。

 

緑のボトルの薬用ヘアトニックは、後述していますが配合成分のほとんどが明らかではありません。

 

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有効成分は3種類。レゾルシン(頭皮の殺菌)、トウガラシチンキ(頭皮血流促進)、イソプロメチルフェノール(頭皮殺菌)のみが公表されており、その他の成分はどこを見てもわからない状況。

 

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育毛剤の具体的な効果を測定するに、配合されている成分が明らかでなければ意味がありません。DHCに電話で問い合わせてみても、テンプレのような回答があるのみで全容を明らかにできませんでした。

 

DHCの公式ページに投稿された口コミを見るに良い評価が目立つものなのですが、どこまで信じたらよいのか分からなくなってしまいました。

 

DHCヘアトニックの疑問1:成分表記に不満点

不満点

 

DHCの育毛剤ヘアトニックを取り寄せてみて、まず一番に疑問に思うのが全成分が公表されていないことです。

 

DHCは健康サプリなどで全成分に加えて細かな配合量まで記載するほど、商品の情報開示を徹底している会社です。中身が不透明な商品が多い業界にあって信頼性ある企業姿勢だと思っていたのですが、こと育毛剤に関しては非常に残念でならない。

 

一応法律では、医薬部外品の商品は全成分の表示義務はありません。効果が認められた指定成分に対しては「有効成分」として表示義務があるのですが、すべての成分を公表する義務はないのも事実です。

 

しかし、現在販売されている医薬部外品指定の育毛剤は、全成分を明らかにしたうえで効果の優位性や安全性を示している商品が一般的となっています。入り口の段階で他の商品と差をつけられてしまっていることにもなります。

 

ヘアトニック毛活根に至っては非常に濃い色をしているのですが、実際これが成分の色なのか香料などによるものかもわからない状況。

 

DHCコールセンターの対応もマニュアルに沿ったものであたっため、結局育毛剤の細かな部分を判断するには至らなかったのが残念でなりません。

 

DHCヘアトニックの疑問2:販売後の対応

もう一つは、育毛剤購入後の対応や、ヘアケア商品を扱うということへの姿勢についてです。

 

DHCの公式通販で注文をしましたが、育毛剤以外に梱包されているものは化粧品やサプリなどの販促チラシばかり。

 

育毛剤の使い方については同梱されたぺらっとした紙に文章記載してあるのみで、真剣に抜け毛や薄毛に悩む人に向き合おうという姿勢が見えてきません。

 

DHC説明 DHC説明

 

これでは育毛剤を初めて買う人にはおすすめできません。正しい使い方や、より効果を上げるためのヘアケアのヒントなど、薄毛の悩みを抱える人にあってしかるべき情報が全くないのは珍しいです。

 

DHCとしてはヘアケア商品は主力ではないのだと思います。だからと言って手抜きしていい理由にはなりませんが、残念ながら商品と商品を購入する人に対する思いが伝わってこないものでした。

 

成分評価としては予防目的の初期段階で使うべき

公表されている育毛剤の成分は先に示した通りなのですが、育毛剤として期待できる効果は弱めで、頭皮の保湿やケアに必要な成分が多くを占めています。

 

男性の薄毛原因の8割とされる、AGAに対する抗男性ホルモン成分は含まれておらず、また髪の毛の成長を促進してくれる成分も配合されていません

 

確かに健康な頭皮は必要不可欠なものです。髪の毛が丈夫に育つ土壌が悪いと、炎症などで抜け毛が増えたり、1本1本が細くなることはあります。

 

しかし頭皮だけよくてもダメで、肝心なのは浸透した先で細胞レベルでどこまで作用してくれるかなのです。育毛剤として重要である成分を浸透させる技術も使われていない点もマイナスです。

 

口コミの評価が良いというのは、ある意味では効果の指標としてみることもできます。頭皮の改善というのは育毛剤の体感効果として分かりやすいものだから。

 

頭皮の環境が悪くて髪が弱っていた場合には使う意義はあると思いますが、あくまで薄毛の予防段階であったり、まだ深刻な抜け毛には発展していない場合に限ると思います。

 

現時点で地肌が見えるのが気になってきたり、急に増えた抜け毛に不安を覚えているような人、真剣に育毛に取り組みたい人は手を出してはいけない育毛剤です。

 

辛口な評価で見ている人は気分を害したかもしれないですが、久しぶりに育毛剤としてあまり推奨できないと言わざるを得ない商品となっていました。DHCの公式サイトに掲載されている口コミ情報は一つの判断材料にはなりますが、やはり重要なのは育毛剤に使われている成分をしっかり見て買うことです。

 

育毛剤を選ぶときに参考にしてほしい判断基準の項でもまとめていますが、薄毛や抜け毛に対して真剣に考えて作られている育毛剤は実際あまり多くありません。これから育毛剤を買おうと検討している人は、少なくともきちんと成分が開示されていて、ユーザーのことを真剣に考えてくれている商品を選ぶようにしてください。

 

DHCの商品は個人的にはいいものが多いと思っています。サプリメントなどは低価格では驚くほど、他メーカーにはない栄養素を配合するなど実際に飲んでいる商品もあります。それだけに今回の育毛剤の検証で微妙な評価になったのは、残念というほかありません。もし販売者の方がこの記事をご覧になる機会あれば、もう少し見せ方を考えて薄毛に悩むユーザーに向き合ってほしいと切に思います。


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