側頭部の薄毛はなぜ起きる!?原因を知り正しく対策する

側頭部育毛

 

側頭部の薄毛・・・というと薄毛に悩む人の総数からすれば少数派に入るかもしれません。本来はハゲにくい、薄毛になりにくい場所が、側頭部と後頭部です。

 

男性の薄毛の代表格である、生え際や頭頂部が薄くなる典型的なハゲの原因は、AGAとして医学的にも原因やメカニズム明らかにされてきています。

 

抜け毛を引き起こすジヒドロテストステロンという男性ホルモンが、髪を作る毛母細胞に脱毛指令を与えることで、正常に髪が育つ前に毛が抜けてしまうのが現在判明しているAGAの仕組みです。

 

生え際や頭頂部は特にジヒドロテストステロン影響を受けやすいため、ハゲる人はM字にハゲ上がったりてっぺんがツルツルになっていきます。

 

しかし、側頭部はAGAによる影響は受けにくい部位とされているのです。てっぺんがツルツルでも頭の両サイドは髪のが残っている人が多いくらい、ハゲの最後の砦として髪の毛が生き残ります。

 

では、側頭部が特に薄くなってしまうのには、どのような原因があるのか?AGA以外で薄毛になる原因を再確認することで解決策が見えてきます。

 

側頭部の薄毛はストレスや生活習慣をまず疑う

側頭部が集中的に薄くなったり、生え際など異常に気になる場合には、円形脱毛症の傾向を疑います。

 

円形脱毛症は「免疫系のトラブル」であり、AGAとは発症の仕組みが異なります。ストレスなどで自律神経の働きが弱くなり、頭皮の皮脂分泌異常や皮膚の炎症を起こすことで、部分的に抜け毛が引き起こされるのが円形脱毛症の仕組み。

 

円形脱毛

 

しかし、すべてが円形に抜けるとは限らないということです。円形脱毛は側頭部でもどこでも起きる可能性があるうえ、一度に1つとは限らず複数か所発症することもあります。一つ一つが小さくて円形とまでは視認しずらくとも、抜ける範囲が散らばると本来ハゲない場所が薄くなることがあります。

 

側頭部が妙に薄くなっておかしい・・・と思ったら、一度皮膚科もしくは薄毛治療の専門医に相談をして原因を特定してもらうことが大切です。炎症が起きている場合には、保険適用で塗り薬などを処方してもらえることもありますので、あれっ?と思ったら悪化しないうちに行動しましょう。

 

側頭部の薄毛には育毛剤は有効か?

イクオス

 

側頭部の薄毛が気になる場合は、病院へ行くのを推奨しますが、まずは育毛剤で処置しておこうと考える人がほとんどだと思います。病院へ行く時間がない場合は、特に自宅で対策できないかと考えるでしょう。

 

育毛剤には頭皮を保湿したり皮脂のバランスを整え、ストレスにより荒れた皮膚を健康な状態にもどす成分も含まれています。頭皮環境も抜け毛を防ぐためには重要な要素ですから、頭皮の保護成分が豊富に含まれた育毛剤を使うことで改善が見込めます。

 

育毛剤選びで注意すべきことは、刺激ある育毛剤だと悪化させてしまう恐れもある点です。

 

抜けている箇所がほんのり赤くなっていたり、ガサガサのかさぶた等ができている場合には、頭皮のトラブルで一時的に抜け毛となっている状態です。当然ここにアルコールなどの刺激が強い安価な育毛剤を使うと、沁みるだけでなく治りかけた皮膚炎が再発してしまうこともあります。

 

側頭部の薄毛治療で育毛剤を使う場合は、できる限り無添加かつアルコールの刺激が少なく、頭皮地肌に優しく効いてくれる育毛剤を使うようにしましょう。

 

無添加で保湿成分が豊富に含まれたジェルタイプの育毛剤

 

また直接皮膚にボトルを付けるタイプでは使うごとに不衛生になる場合もあります。側頭部に使うならば、スプレー式で使える方が使いやすく無駄がないです。

 

側頭部の薄毛で他に考えられる原因

側頭部の薄毛は、本来の一般的な抜け毛のメカニズムとは少し異なる場合が多いという話をしました。

 

それだけに、普段の生活によって知らず知らずのうちに受けているストレスや、抜け毛の原因となっているものを改善していくのも重要な対策方法と言えます。

 

☆側頭部の薄毛の原因その1:目の疲れ

PC

 

原因の1つが、眼精疲労による側頭部の血行不良です。目の疲れによって眼球周辺の血流が悪化すると、それが側頭部の血流にも悪影響を与え、髪に必要な栄養分や水分が届かなくなってしまいます。

 

とくにスマートフォンの普及や、PCを用いてデスクワークをする仕事の増加から、側頭部の薄毛や抜け毛のリスクが高まってきているのです。もし長時間のデスクワークで眼精疲労が生じているならば、適度に目を休めることで側頭部の薄毛や抜け毛を防止しましょう。

 

☆側頭部の薄毛の原因その2:ヘアスタイルの影響

抜け毛女性

 

女性の場合は、側頭部の薄毛に注意が必要ともいえる要素があります。

 

側頭部の薄毛や抜け毛の原因には、血行不良の他に、女性特有の原因があります。それは、ヘアスタイルです。「牽引性脱毛症」とよばれるこの症状は、長時間にわたり髪が引っ張られることによって毛根に負担がかかり、髪が抜けやすくなるというものです。日常的にアップヘアやポニーテールにしており、きつく髪をしばっている場合は、この牽引性脱毛症のリスクが高くなります。

 

また編み込みやエクステといった髪型も、長期的にみれば髪に負担をかけるヘアアレンジです。側頭部のこりや痛み、薄毛や抜け毛を感じた場合は、一度このようなヘアスタイルをやめてみると良いでしょう。

 

また頻繁なカラーリングやパーマは、側頭部だけでなく髪全体への負担になります。血行促進の工夫だけでなく、いかに髪の負担を減らすかという視点で、生活スタイルを改善することも重要だといえます。

 

側頭部の薄毛を予防・対策するための生活改善

それでは具体的に、どのような取り組みが効果的なのでしょうか。血行に関しては、目の疲れを感じたらスマートフォンやPCの画面から目を離し、蒸したタオルを目に当てて温めてみることがおすすめです。

 

タオルを濡らして軽く絞ったあと、ラップにくるんで電子レンジで1分ほど加熱するだけで、蒸しタオルが完成します。これを数分間目に当てると、血行が促進され、側頭部の薄毛防止だけでなく肩こりや頭痛の防止にもなります。

 

髪形による牽引性脱毛症に関しては、極力髪に負担をかける髪型をやめることが重要です。もしアップヘアやポニーテールにする場合は、きつく髪を引っ張りすぎないようにし、ゆるいまとめ髪にするよう心がけてみましょう。仕事柄、日中きつく髪を結ぶ必要があるならば、お風呂上がりなど頭皮が弱い状態にあるときはなるべく髪を結ばないようにし、頭皮が休憩するための時間を設けましょう。

 

側頭部の薄毛改善・予防対策まとめ

側頭部の薄毛や抜け毛は、DHTホルモンが影響する額の生え際や頭頂部とはやや異なるメカニズムで生じています。そのためしっかり原因を理解した上で、個別の対策を立てることが大切です。

 

側頭部の薄毛や抜け毛は、主にストレスによる自律神経の異常によるものと、眼精疲労やヘアスタイルから影響を受けています。日常生活の中で、適度に目を休め血行を促進すること、髪をきつく引っ張りすぎないようにすることを心がけるだけで、側頭部の薄毛や抜け毛が改善に向かう可能性があります。

 

育毛剤による対策も有効ですが、それだけに頼ることなく、再び発症させないような体つくりにも視点を置いて育毛活動をしていきましょう。


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