コーヒーは育毛に良い?悪い?カフェインが髪に与える影響について

コーヒー

 

「コーヒーは育毛に良い」という意見があれば、「コーヒーは抜け毛を増やす」といった意見もありますが、実際はどちらが本当のことなのでしょうか?

 

育毛課長も最近はコーヒーにハマってしまい、仕事終わりにドリップ式のコーヒーを飲むのがほっと一息の楽しみになっております。

 

しかし毎日飲んでいるだけに、もしもコーヒーが育毛に悪い影響を与えるようであれば、飲むのを控えることも考えねばなりません。一体コーヒーの何がこのような意見を分ける結果になっているのでしょう。

 

コーヒーと育毛の関係性について、コーヒーの成分が髪の毛にどのような影響を与えるのか調べてみたことをまとめていきます。

 

コーヒーの育毛効果とは?

まずはコーヒーが育毛に与える良い影響からの検証です。

 

コーヒーにはクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールが配合されており、これが血管内部の酸化を防ぎ血行促進の効果を発揮します。

 

育毛剤でも血行促進効果はお馴染みであり、血液は栄養が頭皮までしっかりと運ばれるために非常に重要な役割を担っています。血管が丈夫でさびにくくなり、血流が改善されることは抜け毛の予防になるのです。

 

カフェインにAGAの予防効果があるってマジ?

大学の研究

 

コーヒーの成分で有名なカフェイン、これはAGA(男性型脱毛症)に効果があり、海外の大学において大規模な研究がなされています。

 

AGAとは、男性ホルモンが細胞内酵素の働きでDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、それが抜け毛を促進するといったもの。
>>AGAについて詳しくはこちら

 

国内ではいまいち根拠のある文献が見つからなかったため、海外の研究論文を調べていくと、ドイツの大学であるフリードリヒ・シラーイェーナ大学において、TWフィッシャーMD、UCヒプラー博士、Pエルスナー3氏による研究論文があります。http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-4632.2007.03119.x/abstract

 

これによると、AGAにより脱毛している男性から、毛根にあって髪を作り出す「毛包」を採取し、カフェインの異なる濃度に浸してDHTによる影響を調べたとあります。この結果、8日後にカフェインなしの毛包は成長をしていないのに対し、高濃度のカフェインを与えられた毛包はDHTの影響を受けることなく成長を示したとあるのです。

 

日本では見ないですが、海外ではなんとカフェイン入りのシャンプーすら販売されているほど。

 

さらにコーヒーとして飲んで摂取した場合には、カフェインの効果の一つである利尿作用によって、DHTが体外へ排出される効果も観測されているということ。コーヒーに含まれるカフェインを摂取することで、AGAの予防になるということです。

 

コーヒーが抜け毛を増やす良くない効果とは?

コーヒーはAGAの予防になるなど魅力的な研究がなされていますが、あくまでも個別に含まれる成分による影響です。

 

コーヒーには他にも様々な成分が含まれていますが、それらすべてが育毛にとって良い影響を与えてくれるとは限らないのが難点。次はコーヒーが与える髪の毛に良くない要素について解説をしていきます。

 

コーヒーの成分であるタンニンが亜鉛の吸収を阻害

亜鉛

 

育毛ミネラルとも呼ばれる亜鉛。頭皮の健康維持や、食事から摂取したタンパク質を髪に生成する際に必要な栄養素で、亜鉛が不足すると髪が育ちません。

 

コーヒーに含まれる渋み成分であるタンニンは、亜鉛と結合してしまうため吸収が阻害されて、亜鉛の恩恵を得ることなく排出されてしまう弱点を持っています。

 

亜鉛の栄養素自体が不足しがちな栄養素でもあり、吸収を阻害されてしまうとさらに足らなくなってしまい、抜け毛の促進に繋がります。

 

カフェインは自律神経を興奮させる作用がある

 

また、コーヒーは温かいものを飲んだとしても、カフェインの影響で自律神経が刺激され、体温を下げる働きがあります。体温が下がってしまうと頭皮血流が悪くなるのはもちろん、内臓も活動が不活発になり栄養の吸収率が下がってしまいます。

 

先ほどカフェインがAGAに効くとありましたが、必ずしもいいことづくめではなくて悪い部分も孕んでいるというのはやりきれないですね。

 

育毛課長によるコーヒーのまとめ

コーヒー育毛

コーヒーには非常にたくさんの成分が含まれていますが、それぞれ長所と短所を持ち合わせており、評価が分かれる理由が分かりました。

 

【良い】コーヒークロロゲン酸が血行を促進してくれる
【良い】カフェインにAGAの予防効果がある

 

【悪い】タンニンは育毛に重要な亜鉛の吸収を阻害してしまう
【悪い】カフェインは自律神経を興奮させ、不眠や頭皮の冷えを招く恐れ

 

コーヒーにはこのような複数の効果があることが分かりました。

 

育毛課長としてどのように評価するというと、やはりカフェインのAGA予防効果には一目置きたいです。海外では研究がされており、根拠ある論文も見つかったことや、AGA対策には医薬品を使うなど効果的な処方が限られてくるためです。普段の生活の中で男性の薄毛の最大要因が予防できそうとあれば、期待する部分も大きくなりますね。

 

コーヒーには髪の成長に悪影響を与える要素はあると言えども、コーヒーを毎日飲んでいる人がハゲているわけではありませんし、てきめんにハゲたという話も聞いたことがありません。

 

コーヒーの効果はあるのだとは思いますが微々たるものだと考えてください。そのため、1日1、2杯飲むくらいなら全く影響はないというのが結論です。

 

また亜鉛の吸収阻害などは食事の時を避ければいいわけであり、よほど寝る前に飲んだりしなければ育毛に必要な睡眠を阻害することもありません。飲み方とタイミング次第で、悪い部分は克服できるものなのです。

 

ガブガブ飲みすぎはダメですが、今後もコーヒーに関しては薄毛を気にすることなく、安心して嗜んでいけるものということで記事を締めたいと思います。

 


ページの先頭へ戻る