肝臓が行っている髪の毛のためにいいこととは?

肝臓は一般的にはアルコールを分解したり栄養分である糖分を蓄えたりという役割は知られていますが、それ以外にも役割がたくさんあります。

育毛を志して髪の毛に良い生活を検証していくと、肝臓はこんなにもたくさんの事をやってくれているのだと驚かされます。

肝臓の健康が育毛にとって欠かせないものであることをここで解説します。

育毛に大切な血液の循環を整えるのが「肝臓」

育毛にとって大切なのは血液の循環を良くして、細い頭皮の毛細血管に栄養を送り毛根にある毛乳頭細胞を活性化させること。この血液循環に肝臓は大きな役割を果たしています。

肝臓は蓄えた糖分などの栄養素を血液中に送り、全身に栄養を送りますが同時に脂質・コレステロール値の調節も行っています。肝臓が正常に機能していれば、血中のコレステロール値は正常な値に保たれるので血液はサラサラした状態です。

これが肝機能が衰えたりすると調節が上手くいかなくなり、余分な脂質が付着して血管内に澱みを作ったり悪玉コレステロールの増加で動脈硬化を加速させたりします。血液循環が上手くいかなくなると当然頭皮を巡る毛細血管の循環も悪くなり、栄養が十分に行き渡らないということです。

肝臓が髪の毛を成長させる「成長因子」を分泌する!?

肝臓が育毛に重要な要素であるポイントをもう一つあげますと、IGF-1という細胞を活性化させる物質を分泌する器官でもあります。

IGF-1とはインスリン様成長因子と呼ばれるもので、成長ホルモンの影響を受けて肝臓から排出される物質。(血糖値のインスリンとは別物)このIGF-1は細胞を活性化させて分裂を促進し代謝機能を向上させるもので、頭皮の中で髪の毛を作る毛母細胞の活性にも大きな影響を与えています。

トウガラシのカプサイシンと大豆のイソフラボンが育毛にいいといわれるのも、このIGF-1を増やす作用が確認されたため。IGF-1に特化した育毛剤やサプリメントも販売されているくらい注目されているのですが、IGF-1を体内で増やす増やすには肝臓が健常である必要があるのです。

お酒と薄毛の関連性がよく取り上げられますが、アルコールの分解に忙しくなると肝臓は全力を発揮できなくなるのでその他の機能が衰えることが分かっています。

直接的な因果関係は無くとも、お酒が育毛に与える懸念材料というのはこういった肝機能の衰えを加速させることにあるのです。

常に体を健康に保つ為にフル回転して働いているのが肝臓ですので、良い食事を摂って負荷を減らしてあげたりお酒を程ほどにしてあげることで労わってあげましょう。

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