有酸素運動がAGAを大きく改善できない理由
いきなり結論ですが、AGAが原因のハゲは日々の運動・スポーツを心がけても劇的に改善されることはありません。
ストレス解消・代謝アップなど、間接的な効果は期待できますし、育毛活動において必至であることは間違いありません。しかし、AGA(男性型脱毛症)という医学的な症状によるハゲは、進行性疾患であるため「根本的な対策」が求められるのです。
日頃から体を動かしているプロサッカー選手や野球選手でもハゲの方がいらっしゃるように、また明らかに生活習慣に問題があるホームレスの方でもふさふさな髪を生やしていたりするように、「運動さえすれば」という単純なことではないのです。
有酸素運動は確かに育毛に大事だけど…
有酸素運動は血行を促進しハゲや薄毛に効果的!
有酸素運動は余分な中性脂肪を燃焼する!
有酸素運動でストレスを発散しよう!
などなど…キレイ事はたくさん目にしてきました。「運動をした方がいい」なんて、誰でも知っていることですし。またAGAによるハゲや薄毛は、運動もそこそこしてきた学生の現役時代から気になっているという人も多いのではないでしょうか。
有酸素運動によるAGAへの効果
しかし直接的な効果が無くても、育毛活動において「適度な運動」は欠かすことができないポイントです。有酸素運動が髪の毛の成長にとってどのようなメリットがあるのかを先ずは確認をしていくことにしましょう。
生活習慣病予防
食べ物によって摂取したエネルギーと、運動によって代謝されるエネルギーがバランスよく保たれる状態が「健康に良い」とされています。このバランスが崩れると「肥満」になり、各栄養素の供給に支障を来しハゲや薄毛を進行させてしまいます。
疲労回復
有酸素運動をすることで、適度な爽快感や満足感を感じることができます。逆に2~3日寝込んでいたり、同じ姿勢で仕事をしていたりすると体が凝り固まって、体の疲れや倦怠感をむしろ強く感じます。厳密に言うと、「運動をするから疲労が回復する」のではなく、「運動をしないから疲れが溜まる」のですが、適度な運動を心がけることは健康維持のために重要な役割を果たします。
DHTの抑制
有酸素運動によって体を動かすとDHTの生成が抑えられます。テストステロンは増加するのですが、増加したものも含めて筋肉増量や骨の生成に使われるため、5αリダクーゼとの結合を抑えることができるのです。またDHT因子は汗や尿によって排出されるため、運動と水分補給で代謝量を増やすとその抑制効果を期待できます。
しかし、育毛に効果的で摂取が難しい亜鉛や鉄分も運動に伴って減少してしまうため、「育毛効果」を期待して運動量を増やすのは控えるべきでしょう。
AGAは根本的な薄毛対策をしないと進行の一途
繰り返しになりますが、AGAによるハゲは進行性疾患です。
放っておけば必ず進行するもの、つまり「老化」です。その症状の表れがいつ頃からなのかは個人によって異なりますが、それを予防・改善するためには有酸素運動を心がけたところで効果があるわけではないのです。
言い換えれば、ストレス・食生活・運動不足など、AGAが原因ではないハゲ・薄毛を発症しているのであれば運動を心がけることで大きな改善効果が望めます。
AGAによるハゲの根本的な対策とは
AGAハゲの根源というのは「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。
結局のところこのDHTの生成がされるような頭皮環境であると、どんなに生活習慣を正しても効果はありません。その改善にはDHTの発生を抑えるフィナステリドや、その効果を高め発毛環境を整備するミノキシジルが必要になります。
この処方を受けるためにはAGAクリニックなど専門医にかかる必要がありますが、市販の育毛剤においてもミノキシジルと同等の成分の配合があるものも少なくありません。
育毛課長では、実体験を元にした自宅でできる育毛活動・育毛剤を紹介していますが、確かな効果を実感したいという方はAGA専門クリニックで適切な処方を受けることをおすすめします。