プロペシア(フィナステリド)の副作用を詳しくまとめる

プロペシアは医薬品である以上、副作用というものが存在します。

 

何をしても止められない薄毛・ハゲの対策として、あなたも一度は調べたことがあるでしょう「プロペシア(フィナステリド)」。効果や副作用の有無について、医師でもない人達がネット上で持論を展開しています(あ、私もか…)。

 

そこで多くの方は「効果があることは分かった。でも副作用がなぁ…」と一歩を踏み出せなかったり、自分に合っているのか?結局副作用はあるのか・無いのか?と、心配になって具体的行動に移せない人が多い印象を受けます。

 

結論を言うと、副作用はあります。

 

副作用が無い医薬品というのは、この世に存在しません。そもそも、医学・医薬界自体が「副作用」を前提とした学問だからです。もちろん程度の濃淡・確率論ではありますが、前提理解があるだけでも、これからまとめていく「プロペシア」について視点が少しでも変わるのではないかと思います。

 

プロペシア(フィナステリド)の効果と副作用

繰り返しになりますが、プロペシアを使うことによる副作用は存在します。同時に、日本皮膚科学会が「AGAの進行を遅らせる」、男性のAGA治療において「第一選択薬として内服すべき」という判断もしています。

 

それでも私達ハゲの中でもプロペシアを使う人・使わない人に分けられる理由は、プロペシアを使って得られるメリットと、その副作用を天秤にかけたときの価値観が人によって違うからです。

 

これからプロペシアを使うことによって得られる効果(メリット)と副作用(デメリット)について説明していきますが、それぞれをあなた自身の生活背景・環境に照らし、天秤にかけながら見ていただければと思います。

 

プロペシア(フィナステリド)の効果

男性における男性型脱毛症の進行遅延

プロペシアに含まれるフィナステリドの【効果・効能】として独立行政法人医薬品医療機器総合機構が発表している内容は「男性型脱毛症の進行遅延」です。

 

多くの方が誤解しているポイントですが、プロペシア(フィナステリド)には、髪を生やす・増やす・太くするといった進化・プラスアルファの効果・効能はありません。あくまでその進行・発生を遅らせる「予防薬」です。

 

2型DHTの生産を抑制する(効く人と効かない人がいる)

プロペシアの効果解説図

AGAの根源DHTを作り出す5αリダクターゼには2種類存在し、プロペシア(フィナステリド)が働きかけるのは、抜け毛に繋がるDHTの生産に関わっている2型5αリダクターゼです。2型5αリダクターゼの抑制を目的にしているのがプロペシアの効果です。

 

端的に言うと、AGA原因が1型の人は、例えプロペシアを服用してもその恩恵を受けることができず、逆に副作用のリスクだけに曝されることとなります。ではどうすれば自分が1型か2型かわかるのか?という疑問が生まれますが、その判断基準は以下になります。

 

・1型の人はそもそもAGAによる脱毛症状が見られない(1型は皮脂腺への影響が強い)
・2型5αリダクターゼは、生え際・頭頂部・前立腺など限られた部位に存在し、その箇所の薄毛が確認できる

 

1型はそもそも薄毛への影響は薄いとされ、現在の薄毛専門医の間ではあまり重視されていないのが現状。AGA特有の症状が該当部位で確認できた場合は、プロペシア(フィナステリド)を使って効果がある可能性が高いといえるでしょう。

 

自分がプロペシアで効くのか効かないのかはAGAクリニックで初診検査を受けることで調べてもらえます。本気で育毛にお金をかけるならばAGAクリニックについてもご覧ください。

 

効果を確認できるまで時間がかかる

プロペシア(フィナステリド)を服用開始して、効果を実感できるまで最低3ヶ月、最長6ヶ月かかると言われています(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)。

 

またここで言う「効果」も、あくまで「進行遅延」のことであり、薄毛の改善・発毛・育毛といったところではありません。実際に結果が出るには、人それぞれ期間は違いますが、医薬品であっても相応の時間がかかることも覚えておきましょう。

 

プロペシアの副作用

重要な副作用~肝機能障害

最も副作用の確率として大きいのが肝機能障害です。このプロペシアは肝臓で処理されるため、最も影響を受けやすい臓器だと言われています。頻度・確率としては不明ですが、日本を含めた全国で報告事例が最も多い症状です。

 

また、日本人の3人に1人は肝機能検査に何らかの異常があると言われており、その症状を伴う人が服用すると、そのリスクはさらに増幅します。特に、飲酒・喫煙・肥満・偏食・運動不足・不規則な生活を送っている人は注意が必要で、プロペシアを服用するにあたっては、人間ドックを受診後に行うことを推奨します。

 

プロペシアを服用するような国は、日本のような生活豊かな先進国に限られますから、肝機能障害の発症事例が一番多いことも頷けます。

 

その他の副作用

プロペシアを服用することで伴う副作用について一般的に言われている症状は以下になります。それぞれ発症頻度・確率としては5%未満です。頻度不明の症状においても、肝機能障害より発生リスクは低いとされています。

①:過敏症 (頻度不明)
そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)

 

②:生殖器(頻度不明)
睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)

 

③:生殖器(1~5%未満)
リビドー減退

 

④:生殖器(1%未満)
勃起機能不全、射精障害、精液量減少

 

⑤:肝臓(頻度不明)
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇

 

⑥:その他(頻度不明)
乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

 

引用:独立行政法人医薬品医療機器総合機構

プロペシア(フィナステリド)の服用判断はあなたの生活環境によって異なります

以上がプロペシアの効果と副作用になります。

 

副作用だけを見れば確かに危険ではありますが、その実態と数値確率、得られるメリット、自身の生活環境など、総合的に判断して服用の判断をするべきでしょう。

 

どの育毛剤でもいえることですが、効果の高い医薬品である以上副作用の度合いも高いということを年頭にしておくべきです。

 

プロペシアを実際に飲んで感じた薬理作用体験談を紹介

よく言われる副作用というのは、プロペシアの初期脱毛について。

 

服用してから比較的早い段階である1ヶ月目辺りで抜け毛が増えるという症状が出る人がいます。これは髪の毛の成長サイクルが正常化する過程で起こるものとされていて、通常であればその後すぐに収まっていきます。

 

今まで眠っていた細胞が新しい髪を作り出すため、古い髪の毛を押し出していくことで毛が抜け落ちるので。プロペシアの効果で全体的に影響が出るため、一時的に抜け毛が増えるように見えますが正常な状態。変化がないということは効いていないということです。

 

新しい髪が生えるために必要な過程とは言え不安になるものですし、もし何時までも抜け毛が止まらなかったり以上であると感じたら即医師に相談することを忘れないようにしましょう。

 

体調の変化は常にチェックしておきましょう

性欲減退や胃腸に不快感を感じるといった副作用が5%程度の人に出ると言われています。

 

胃腸に対する不快感は飲んですぐにでるものということですが、性欲減退は飲んでいる期間中じわじわと出てくるようです。

 

私が体験したのは性欲の減退の症状。なんというか例えるならものすごくハードな仕事を続けていてオナニーする気分にもなれないといった感じの状態。これを副作用と取るのかどうかは確証は持てない部分はありますが、話に聞いていただけに怖くなりました。

 

この症状は飲むのを止めてからは止まりましたが、私の場合は副作用がでる5%の体質に当てはまっていたようです。髪の毛の発毛に関しては満足できる効果を得られていただけにショックでしたが、それ以後使う気にはなりませんでした。

 

結局医薬品以外の育毛剤にシフトしていった

使用を止めてから3年位してストレスからか再び頭頂部が怪しくなってきたのですが、結婚も控えていた為精力減退はヤバイと感じ、普通の市販育毛剤にシフトしていったという流れです。

 

たまたま体調が悪かったのではないか?という考えもよぎりましたが、やはり薬ですので副作用はあります。別にこれだけが育毛のための選択肢ではないので、あっさりと諦めて今はチャップアップを使って効果を出しています。

 

プロペシアは効果そのものは期待できるのは間違いないので、使う場合にはできる限り医師の観察の元飲むべきです。それが副作用なのか効果が出るのかを客観的に診断してもらうことで、余計な不安やストレスを抱え込まなくて済みますから。

 

自宅で毎日飲むときにも、医薬品であることを自覚して、自分の体調の変化をしっかり気にするようにしましょう。

 

また忘れてはいけないのが、あくまでプロペシアは「男性型脱毛症の進行遅延」を目的とした医薬品であることです。育毛を促進させるものではありません。それを可能にするのは育毛剤や髪を作るのに必要な栄養素ですから、総合的な育毛生活を怠ることなく髪の毛を育てていくようにしたいです。

 

育毛剤を使うかAGAクリニックに行くべきかを詳しく解説

 

 

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