M字脱毛に効くという宣伝には惑わされないで

プランテル

M字脱毛といわれる前髪の生え際の薄毛に効果的として売っている育毛剤があります。

 

しかし生え際に特化して効果が出るような成分は今のところ聞いたことがありません。一体これはどういうことなのかを検証してみました。

 

>>M字ハゲに効くという広告の真相を先に見る

 

成分分析の結果は?

生え際の育毛剤、薬用プランテルの成分をチェックしてみましょう。
有効成分 (医薬部外品指定成分)

セファランチン

血行促進効果で毛母細胞に栄養を送る
ツヅラフジという植物のエキス

グリチルリチン酸ジカリウム

頭皮の炎症を抑えて健康に保つ
甘草という植物の根のエキス

センブリエキス

血行促進効果
センブリという苦い植物の根のエキス
育毛剤の有効成分としてはメジャーな成分

 

その他の成分

D-パントテルニルアルコール パンテノールともいい、細胞を活性化させて老化を防止する効果がある
ビワ葉エキス ビワの葉のエキスで、皮膚を引き締めて頭皮を健康に保つ
海藻エキス-1

コンブやモズクから抽出されるエキス。
保湿力が高く、男性ホルモンを抑えたり細胞を活性化させる効果がある

ボタンエキス 牡丹の根のエキスで、血行促進したり皮膚の炎症を抑える
シナノキエキス

シナノキという頑丈な皮を持つ木のエキス
肌荒れを抑える抗炎症作用が強い

ヒキオコシエキス

しそ科のヒキオコシという植物のエキス。
皮膚を引き締め、血行を良くする働きがある

ヒオウギ抽出液 ヒオウギという植物のエキスで、男性ホルモンを抑制して脱毛を減らす効果がある。
POE(40)硬化ヒマシ油

水と油分を均一に混ぜる界面活性剤としての効果を持つ。
天然成分を均一になじませるのに必要。

ラウリルジメチルアミンオキシド液 効果は上記ヒマシ油と同じく、成分を安定させるために使う。
濃グリセリン 保湿効果の高いグリセリンの濃度が高いもの。
BGブチレングリコール

アルコールの一種だが、刺激が弱く高い保湿力を持つ。
菌の繁殖を抑える制菌という効果がある。

エタノール

エタノールに水を混ぜて希釈したもの。
殺菌効果があり、病院の消毒液にも使われる成分。

フェノキシエタノール

防腐殺菌効果。今までのパラベンなどに変わる成分。
アルコールなので刺激を問題視する声もあるが、緑茶など自然に存在する物質で安全性は高い。

無水エタノール

純度99.5%以上のエタノール。
殺菌と同時に、植物のエキスを抽出するためにも使われる。

精製水 不純物を取り除いた水

 

これが薬用プランテルに配合されている、育毛全成分となっています。

 

成分をみてもらうと分かるように、何か特殊なものが入っているわけではなく一般的な育毛剤と大きな違いは見られません。

 

これから分かるのは、生え際に特別に効くものではないということ!生え際に限らず頭皮全体で使える育毛剤です。アルコールの含有量は少なく安全性は高い低刺激なのも分かりました。

 

M字ハゲに効くという真意は?

 

成分さえみれば特別に生え際に効くという根拠がないのは明らか。

 

ではなぜこのように販売しているのか?というと、育毛剤販売をする上での「ある事情」が見えてきます。

 

育毛剤は昔から研究が盛んで、今でも様々な商品がしのぎを削る戦国時代。普通に販売しているだけではそれらに埋もれてしまい、日の目を見ることはないでしょう。

 

大手化粧品メーカーと違い、薬局などで販売網がないメーカーの場合は主な販売のステージをネット上に築きます。ネットであれば24時間販売するチャンスがあるからです。

 

しかしネットも大手のメーカーが幅を利かせ、育毛剤と検索しても誰の目にも止まりません。

 

そこで、特別に目を惹くキーワード・キャッチコピーを用意し、さらにターゲットを絞るという戦略が使われます。

 

育毛剤と検索されて勝負にならなくても、M字ハゲとかM字脱毛と検索してくる人から見ればものすごく魅力的な商品に見えるわけです。

 

これはネット販売の常套手段であり、あくまでも販路拡大のための広告戦略に過ぎないと解釈してよいと思います。

 

幸いにも薬用プランテルは、成分・安全性など育毛剤単体としては優れた育毛剤の一つとみて良い仕上がりになっています。商品そのものを否定するものではありませんのでご了承下さい。

 

ではこれは誇大広告ではないのか?という意見もありますが・・・

 

育毛剤なんて見渡せば誇大広告のオンパレード!なぜなら、皆少しでも効く育毛剤を探しているからです。目立ってなんぼの世界ですね。

 

今までもこれからもこの流れは変わらないでしょう。今後も気になるフレーズの育毛剤が出てきたら、まずはしっかりと成分を見て間違いのない育毛剤選びができるようにしましょう。

 


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