薬用レボトニックの成分は育毛剤として十分なのか?

レボトニック育毛剤

 

育毛剤が気になっているという友人から、口コミで評価の高い育毛剤があるので使ってみて大丈夫かな?と相談された育毛剤があります。

 

通販などでも販売されている、薬用レボトニック REVOTONICという育毛剤なのですが、amazonなどネットショップに投稿された口コミ評判が意外にも良いのです。

 

まだ知らないだけで有用な育毛剤があるのかもしれない・・・。少し期待を込めてレボトニックを実際に取り寄せ、配合成分や使い勝手から高評価の理由を検証してみました。

 

薬用レボトニックの口コミは確かに良い

レボトニック公式

 

まずは薬用レボトニックの販売ページを見てみます。amazonなどのネットショップで販売されており、育毛剤としては珍しくレビュー投稿数が多くて評価も高い。

 

ほぼ良い評価という状況ですが、中には正反対の口コミが投稿されているものもあります。まあ育毛剤のレビューって大きく評価が分かれるのが常なので、ここは実際に商品を検証しながら見ていく必要がありそうです。

 

薬用レボトニックの成分からみる効果測定

レボトニック育毛剤成分

 

薬用レボトニックの口コミ評価が良い理由を探るにあたり、配合されている育毛成分をチェックして行きます。育毛剤の評価は、成分がしっかりしているかどうかによってほぼ決まるからです。

 

医薬部外品としての基本:有効成分3種はしっかり配合されている

 

・センブリエキス・・・頭皮の血行を促進し髪を作る細胞に栄養を与える
・ニンジンエキス・・・頭皮の血行促進、頭皮にハリを持たせて丈夫な髪を作る
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・炎症・かゆみを抑え、フケやニキビなどのトラブルを防ぐ

 

頭皮や髪の育成に根拠があると指定された有効成分は3種配合。これらは医薬部外品育毛剤であればほぼ入っているため、差別化要因となるのはその他含まれる成分を見ていく必要があります。

 

その他:保湿成分が多いが、育毛に良いとされる成分が少ない

 

精製水、1.3ブチレングリコール(保湿)、キサンタンガム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液(保湿成分)、εーポリリジン10%溶液(防腐剤)、ポリリン酸Na(保存剤)、無水エタノール(殺菌)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(中和剤)、l-メントール(血行促進)、ハッカ油(殺菌)、エタノール(殺菌)、無水クエン酸(ph調整)、クエン酸ナトリウム(ph調整)、パラオキシ安息香酸メチル(保存剤)、パラオキシ安息香酸エチル(保存剤)

 

ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液は別名ペリセアという旭化成が開発した成分で、傷んだ髪に吸着して修復したり、乾燥してひび割れた頭皮を保湿してくれるものです。

 

気になる点は、男性の薄毛の主原因の一つであるAGAに対応した抗男性ホルモン成分が配合されていないこと。また、髪の栄養源となる成分や、髪の成長を促進させるというような特徴的な成分がほぼ使われていない点です。あくまでも頭皮の環境改善に重きを置いた構成になっており、成分の充実度としては他の育毛剤と比較すると微妙な部分は否定できません。

 

使い心地は意外と良くしっとり感が長続きする

レボトニック育毛剤

 

薬用レボトニックはスプレー式の育毛剤。ボトルも握りやすく、スプレーは拡散せずに噴射できるので無駄に髪を濡らすことが少ない設計です。

 

薬用レボトニックを実際に使ってみると、ほんのりとジェル感のある育毛液になっています。手で広げるとややヌルヌルしますが、このおかげで頭皮のしっとりした感覚が長続きするのが体感できます。

 

レボトニック育毛剤

 

乾燥気味で頭皮がカサカサしたり、肩に落ちるフケが気になるという人には頭皮環境の改善に思いのほか良い影響を与えてくれますね。このシャビシャビすぎない使い心地は、他の育毛剤にも採用してほしいと思えるような良い感覚です。

 

これで成分がもう少し充実してくれればなぁ・・・と本音が出てしまいます。結局配合されているその他成分のほとんどは、こうした保湿目的で使われる美容液のような構成になっているため、やはり育毛剤としての成分を十分に考慮してほしいと思うわけです。

 

総評:求める効果次第で評価は分かれる育毛剤である

薬用レボトニックは、医薬部外品としての基本は抑えた育毛剤であることは分かりました。

 

他の育毛剤にも当たり前のように使われている、実績ある3種の有効成分を配合しているため、頭皮の炎症やフケ・かゆみの発生を防ぎ、成長が滞った髪の毛の発育を促進できる要素はあります。

 

しっとりとした使い心地もあるため、フケの予防や保湿目的で使うなら使用感も満足できるものです。

 

一方で、AGAをはじめとした男性ホルモンにより進行した薄毛に関しては、根拠となる成分の配合が十分ではありません。

 

薄毛の原因は人によって大きく異なり、また進行の度合いも全然違います。AGAであった場合や、すでに薄毛が進行して地肌が見えているようなケースでは、薬用レボトニックを使っても効果が薄いです。

 

口コミレビューなどを見てみると、薄毛が気になり始めた段階の人や、そうした人を身内に持つ人がプレゼントとして買っているという投稿が目立ちます。まだ髪の毛があり、予防の段階で使う育毛剤です。

 

良くも悪くもこの手の育毛剤は使う人の状況によって評価が大きく分かれてしまいますので、育毛剤に何を求めるかが明確でない人は安易に買わない方が良いです。しっかり髪の毛を生やしたいなら、AGAクリニックで薄毛の原因を診断してもらったうえで治療法を考えるべき。

 

進行した薄毛を生やすために悩んでいるという方は、AGA治療についてもご覧になったうえで使うかどうかを判断してほしいです。


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