リアップだけでは効果薄い?使うべきではないとする理由

リアップX5

 

リアップは育毛剤の中でも歴史が古く、かつ医薬品育毛剤として発毛効果を謳えるリアップシリーズ。その中でも男性用として最も成分濃度が高く、最新モデルのリアップX5プラスを改めて検証してみます。

 

リアップは日本皮膚科学会が発表している薄毛治療ガイドラインにおいても、効果の根拠あるミノキシジルを配合した唯一の認可育毛剤として推奨をしています。それだけに使おうと思ってる人も多いですが、実はイマイチというかリアップだけでは十分な効果が得られない理由があるのでまとめます

 

リアップX5プラスの全成分からわかる効果

まずは最も基本となる、リアップの育毛成分の効果の根拠について。

 

リアップX5プラスには、その名前の通り医薬品成分であるミノキシジルが5%配合された第一類医薬品となっています。その他の気になる成分については以下にまとめました。

 

ミノキシジル 医薬品成分で、毛細血管を拡張、新規再生を促して髪を作る細胞を活性化させる
ピリドキシン塩酸塩 皮膚の炎症を抑えて頭皮を健康に保つ
トコフェロール酢酸エステル 皮膚のかゆみを抑え、フケなどを抑制する
メントール 抗炎症作用があり、局所血管拡張作用がある

 

リアップの成分

 

ここで、リアップの発毛効果の根拠である、ミノキシジルの効果の図解を載せます。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルは頭皮から浸透すると、まずは毛細血管に働きかけて血管を拡張。さらに委縮した血管の生成を促進し、血液から栄養を受けて育つ髪の毛の細胞を活性させるという原理。

 

しかしこの効果は、すべての人の薄毛状態に万能というものではなく、足りない部分があるのは否めないのです。

 

特に若ハゲと言われる10代、20代、30代前半で発症する、AGAの症状に関してはあまり効果を期待できません。AGAの原理についても解説図があります。

 

 

AGA 

 

リアップでは、AGAの原因であるDHTジヒドロテストステロンを抑えることができず、根本の原因を解決できないまま、栄養だけを与え続けるにとどまることになります。これでは医学的根拠があるとしても、効果は半減。育毛剤は自分の薄毛の状況を判断して使う必要がある、良い例を提示してくれていると言えます。

 

このことから、リアップは30代後半から40代以降で薄毛が気になってきた、加齢による細胞や血管の衰えに起因する、抜け毛・薄毛症状に効果は期待できるということです。

 

若くして薄毛になる場合は単に血行促進だけでは解決しない面があり、AGAに対応した育毛剤をつかうか、まずは専門の薄毛治療院にて診察を受けて治療にあたるべきです。

 

リアップで考えられる副作用と頭皮への刺激への懸念

リアップはネット上の様々な育毛剤サイトを見ても、良い評価を得ているところは非常に少ないです。さらに個人のブログなどでも、副作用があったという投稿が多く、謳い文句通りの効果を得られた人は少数派にとどまります。

 

具体的な副作用としては、塗った部分が真っ赤になったとか、かゆくて抜けがが増えてしまったという症状が出ている人が多い。実は育毛課長自身も、ミノキシジルを使った育毛剤で頭皮が赤く炎症を起こす経験をしており、医薬品育毛剤を使うのをやめた経緯があります。

 

これら一連の症状はミノキ焼けとも呼ばれ、非常に強い成分であるミノキシジルの影響で頭皮に異常を感じる人が多いという点は、使う前に理解しておくべきことなのです。

 

実は劇薬?ミノキシジルの副作用まとめでも詳しく解説をしています。

 

育毛剤では副作用がおきたり、体質的に頭皮に合わなかった場合に返金保証を設けているものが主流になってきました。しかしリアップは薬局などの市販で買うことが多いため、そもそも開封後の返品や返金はできません。メーカーでも異常が起きた際は皮膚科医への相談を促すのみで、個人の裁量で使うにしてはリスクが高すぎるといえます。

 

さらに先ほどの成分表を見ると、エタノールなどアルコール系の溶剤の濃度が非常に高い。実際に使うと分かるのですが、必要以上にアルコールの刺激があり、頭皮にとっては大きなダメージ要因です。

 

ミノキシジルは粘りが強く、溶剤を強くしないとべとべとしてしまうという面もあるのですが、わざわざ刺激物を与えてまで頭皮に塗る薬とは言えません。特にアルコールでアレルギーなど持っている場合には要注意です。

 

男性用と女性用で濃度が違うことへの疑問

 

個人的に腑に落ちないのが、リアップは男性用と女性用で濃度を変えているということ。リアップの主成分はホルモンに作用する成分ではないため、女性の薄毛にも使える成分です。

 

女性用はリアップリジェンヌとして別で売られていますが、こちらはミノキシジルが1%にとどまり、男性用とは濃度に大きな開きがあるのです。本来は男性用も濃度が1%でしたが、効果を求めた結果、男性用のリアップは5%まで引き上げられてきた経緯があります。

 

ただし肌の薬物による耐性は男性女性で違いはなく、単純に濃度だけに違いを出したとしてもいまいち納得できないもの。安全なものであれば女性用でも5%濃度の商品ラインナップがあってもおかしくはないと考えています。

 

このことからミノキシジルそのものに皮膚のダメージによる副作用の懸念があることはメーカー側も自覚していることになり、頭皮への刺激という面では、使う人を選ぶ育毛剤であるとみています。

 

使い勝手はよく医薬品として信頼はある

リアップ

 

リアップを実際に使用してみてレビューをまとめてみます。

 

リアップは医薬品ですので1回の使用量は決められています。ワンプッシュで使う量が図れる特殊なノズルが付いているため、間違うことは無く使える親切な設計です。

 

前述のとおりアルコールの刺激があるので使ってすぐは少しヒリヒリとしますね。使い勝手こそ良いのですが、肝心の効果に対する不確定要素と、安全性に対する疑問が拭えない状況では使い続けるには至りませんでした。

 

効果を考えても費用対効果が薄い・・・

リアップは市販品だけに、購入する店舗によって値段が異なります。

 

今回育毛課長は最寄りのドラッグストアで¥7,280円で購入しました。ネットで買えばもう少し安いところもある模様ですが、おおむね1か月のコストは7000円前後と見られます。

 

リアップだけを使うならいいのですが、なにせ十分な効果を得るには他にも育毛サプリであったり、AGAの治療薬(プロペシア)などとの併用が不可欠になってきてしまいます。となれば費用はグングン膨れ上がるのみ。決して費用対効果は良いものとは言えません。

 

まずすべきことは何かを理解するべきである!

リアップは決して効果がない育毛剤とは決めつけられないものですが、頭皮の状況に合わせて適切なものを選ばなければ効くものも効かないということは把握しておいた方がいいと思います。

 

また、多くの人が副作用などを経験している現状を考えると、これだけ強い成分の医薬品育毛剤を個人の範疇で使うべきではないでしょう。薬ですから、風邪薬であっても同じように副作用の危険性はあるものですが、これだけネット上で批判されているものも珍しい。※中には同業他社の批判などもあると思いますが、それだけではないレベル。

 

医薬品育毛剤を使うときは、まずは薄毛治療を専門とするクリニックへ行って、自身の薄毛の状況を診察してもらい、効果的な対策を取るにはどうすればいいのかを判断してもらうべきだと思います。このテーマに関しては、育毛剤を使うかクリニックへ行くか?の記事でまとめています。

 

使うのであれば、更年期において髪がやせ細ってきたり、抜け毛が増えてきたというタイプの人。衰えた細胞を活性化し、硬く委縮した頭皮の毛細血管を活性化させることは臨床試験でもデータが取れた薄毛改善の理論です。

 

安易に手を出すのではなく、まずするべきことは何かを段階的に行うことで、お金を無駄にせず安全な薄毛治療ができるようになるといえます。

 


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