タバコとお酒がはげの原因となるという根拠を検証

ハゲの原因となるものは何が考えられるでしょう?

 

昔から言われてきたのが、「タバコを吸いすぎるとはげる」とか「お酒の飲みすぎではげる」という警告がありますね。

 

タバコは確かにあらゆる健康被害の根源とさえされて目の敵にされています。お酒は「百薬の長、されど万病の元」という言葉があるように賛否両論。

 

ここではそれぞれなぜ髪の毛にとって良くないのかを詳しく解説していきます。

 

タバコがもたらす髪の毛への影響

タバコではげる

 

タバコに含まれるものは、ニコチンとタール。

 

主に育毛にとって良くないといわれているのは、ニコチンが体にもたらす化学的な作用のことです。

 

ニコチンが引き起こす作用についておさらいしてみると、ニコチンは中枢神経に作用して興奮物質であるドーパミンを分泌させます。これによって気分は高揚し頭は覚醒、ひと時の安息効果をもたらすとされています。

 

この作用の裏でもう一つ変化が起こっていて、自律神経と呼ばれる神経の中でも興奮時にでるという交感神経の働きが活発になっているのです。

 

交感神経が活発になると、毛細血管が収縮して筋肉が緊張し高揚感が高まります。この状態が頻繁に続くことで血管収縮による頭皮への栄養不良を招き、髪の毛に必要な栄養が妨げられてしまうというのがタバコでハゲる原因です。

 

ニコチン中毒といわれるように、本来分泌されるはずのドーパミンという脳内物質がニコチン無しでは分泌されにくくなります。このためドーパミン不足でイライラして落ち着くことができずストレスが蓄積してしまうのです。ストレスの蓄積によっても交感神経が働き、血管収縮がおこるので悪循環に突入ですね。

 

ニコチンが頭皮の状態を悪化させる

体内に入ったニコチンを分解するのに大量のビタミンCが消費されることが分かっています。

 

ビタミンCは皮膚の健康維持に欠かせないもの。喫煙者はより多くのビタミンCを摂取しなければ、皮膚の健康を害する可能性が高まります。

 

これらの理由から育毛するのであれば、タバコが髪の毛の成長に与える影響は決して見過ごすことができないものといえます。

 

どうしてもタバコが止められない人に

 

今流行のiQOS(アイコス)ならハゲない?

今流行というか、コンビニなどでも購入できるiQOS(アイコス)というタバコが販売されています。

 

友人の間でもアイコスに替えたと言う人が何人もおり、喫煙ルームなどを覗いてもアイコス独特のカートリッジを吹かしてる人が目立つようになりました。

 

火をつけて煙を出す一般のタバコと違い、電子的な熱線でタバコの葉を「蒸す」ことにより、ニコチンを含んだ蒸気を吸入できるのがiQOS(アイコス)の仕組み。

 

一番のメリットはタールが発生しないことで、タバコ特有のヤニ臭いニオイが無くて服が臭くなったり壁が黄ばむことが無いというもの。

 

発がん性物質として取りざたされるタールが発生しないことで、普通のタバコよりも健康に良いイメージがありますが、育毛にとってはあまり関係の無いことです。

 

髪の毛の成長や毛根の細胞に関わってくるのは、「ニコチン」の薬理作用によるものです。

 

iQOS(アイコス)にはニコチンが含まれますから、自律神経に与える影響や、ニコチンが体内で分解される時にビタミンCをより多く消費してしまうのは普通のタバコと何ら変わりません。

 

iQOS(アイコス)に変えたとしても、愛煙家の薄毛の救世主には残念ながらなりえないというのが現実です。

 

iQOS(アイコス)のニコチン濃度は不明瞭
iQOS(アイコス)は一般のタバコのようにニコチン濃度が記載されていません。ショールームの販売員に質問をしましたが、アイコスは仕組みが違うのでニコチン量を明示できない商品であること。つまり葉巻のようにデータを分析できないというデメリットもあります。iQOS(アイコス)に変えたことで普段以上のニコチンを取り入れてしまっているケースも考えられますので、育毛にとってはメリットがないのは普通のタバコと全く同じものであると判断します。

 

お酒がもたらす髪の毛への影響

お酒の影響

 

お酒=アルコールが体にもたらす変化について見ていきましょう。

 

アルコールが体内に入ったときにもたらされる作用は2つ。中枢神経を麻痺させることと、肝臓への負担です。

 

アルコールは体内の中枢神経の働きを鈍らせます。これは麻酔薬に近い働きをするもので、痛みを感じにくくなったり気分が高揚する反面、判断力が低下してしまいます。適量ならいいのですが、大量に飲み続けると中枢神経の麻痺によって心臓や肺の機能が低下するので、やはり飲みすぎは育毛にはよろしくないですね。

 

アルコールを分解する肝臓への負担も大きく、肝臓が疲弊すると血中コレステロール値のバランスを崩してしまいます。実は想像以上に色々な仕事をしているのが肝臓で、主に血液中を流れる栄養素の調整なども行っています。

 

肝臓の負担が増えると当然頭皮に行き渡る栄養や血液そのものも影響を受けるので、髪の成長に無関係ではありません。

 

もう一つアルコールが影響を及ぼす作用に、抜け毛の原因物質そのものの生成を促進させる可能性も指摘されているのです。

 

アルコールが脱毛因子DHTの生成を増やしてしまう!?

アルコールは体内吸収されると、肝臓によってアセトアルデヒドに変換されます。

 

アセトアルデヒドは吐き気や二日酔いの原因となる物質で、人間の体にとっては「毒」となる物質です。単に二日酔いで終わればいいのですが、薄毛の原因ともなるDHTを増殖させてしまう危険な物質でもあるのです。

 

DHTはAGA(男性型脱毛)の原因となるホルモン物質で、髪を作る毛母細胞を攻撃してしまう薄毛の人にとっての宿敵!

 

アセトアルデヒドは肝臓で無害な「酢酸」に変換されますが、大量に飲みすぎると変換が追い付かずに毒素が体内に回り始めます。そもそもお酒に弱くアセトアルデヒドが回りやすい人は要注意!飲みすぎてフラフラになっているようなときは、薄毛の原因物質までも多く分泌されているのです。

 

実はタバコの煙にもアセトアルデヒドが含まれているため、知らず知らずのうちに体内へと吸収されてDHTの生成を加速させてしまっている可能性もあるのです。

 

お酒を飲むときのおつまみやお酒の種類も注意!

お酒を飲むときにもう一つ注意したいのが、脂っこいおつまみをたくさん食べてしまうこと。

 

お酒の席ってどうしても長くなるし、大衆居酒屋では唐揚げとかポテトなどの揚げ物系のおつまみが付き物です。飲みながらついつち食べているうちに、普段の食事以上に食べてしまっていることを忘れてはいけません。

 

脂分の摂りすぎは血中コレステロール・中性脂肪を増やし、頭皮に届ける血液循環を鈍らせます。せっかく育毛剤を使って血行促進しても、食生活で台無しにしてしまう可能性もあるので脂っこいおつまみの食べすぎはハゲの元と意識していくべきです。

 

お酒もカクテルなどは基本的に糖分が多いです。糖分の摂りすぎも問題であり、血中脂質と同じように血糖値の急激な上昇は末端も毛細血管の働きを低下させます。

 

巡り巡って髪の毛に良い状況にはなりえませんから、甘いカクテルばかりを飲み続けるのも控えるようにしましょう。

 

  • ・ダイエッター御用達のウーロンハイ
  • ・糖分が少ない日本酒・焼酎
  • ・果実酒は控えめに飲むようにする

育毛に気を使っているのであれば、飲むお酒の種類も気を付けていくことで、健康な体とフサフサの髪の毛を取り戻すことにつながるのです。

 

ではお酒は育毛のためにはやめるべきなのか?

 

こうしてみると、お酒を飲むのが怖くなるほど、薄毛にとって悪いように思いますが、お酒そのものが悪いわけではないのです。

 

過度の飲みすぎに注意さえすれば良いのであって、適量のお酒は血行を良くして代謝を高めてくれるのでむしろ好ましいこと。

 

適度にお酒を飲んでいるうちは、血行も促進されてストレスを減らし、髪の毛の成長にとってはプラスになるものです。

 

飲みすぎてアルコールの代謝が追い付かなくなった時に悪影響が出てくるもので、調子に乗って頭が痛くなるほど飲みすぎないようにすれば、毎日飲んだとしてもハゲの原因となるようなものではありません。

 

  • ・アルコールは適度に楽しめば育毛にプラスになる
  • ・飲みすぎはハゲの原因物質を増やす可能性が大!
  • ・お酒が弱い人は少量でも注意!
  • ・脂っこいおつまみや甘いお酒は控えよう

 

上手く付き合いさえすれば育毛活動をサポートすらしてくれるので、飲みすぎに注意して楽しくお酒を飲んでいきましょう。

 

ページの先頭へ戻る