ハゲは遺伝するのか?育毛の都市伝説の真相を探る
ハゲ・薄毛というのは結局のところ遺伝するのでしょうか?
小さい頃から男子の悩みと笑い話のネタとされてきたこの話。オヤジの頭頂部を見るたびに、焦り・不安・あきらめの感情に翻弄された人も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。高校生の頃には本格的に抜け毛が増え始め、人からも噂されるようになっていましたから。
時を同じくして、父親の頭頂部も見事に禿げあがっておりましたね。
で、「結局ハゲは遺伝するからどうにもならないのか?」というと、専門家の間でも意見は違います。
理由はハゲそのものが遺伝するというよりは、ホルモンの分泌量や皮脂・汗をかきやすいといった体質的特長を遺伝で受け継ぐに過ぎないからです。
さらにいえばホルモンの量そのものはあまり関係ないことが分かっています。男性ホルモンのテストステロンというものが、5αリダクターゼという細胞内の酵素と結合して抜け毛の原因物質になります。この5αリダクターゼと結びつきやすいかどうか?というものに特性があり、無結びつき難い(感受性が低い)人ははげないということも分かっています。この性質も遺伝で受け継ぐ可能性があるというだけです。
そういった体内的要因に加えて、ストレスや紫外線によるダメージ・食事の違いといった外的要因によって髪の毛の成長は大きく変わってきてしまいます。
よって双子などで同じ体質を持っていたとしても、生活の違いで全然髪の毛の量が違ったりします。
このどちらの治療に焦点を当てるか?というので専門家による意見の食い違いが出てくるのだと考えています。
遺伝だからと諦めるな!
上記の理由から考えれば、確かに遺伝というものは脱毛要因となりえますが、それはあくまでもいくつかある原因の一つに過ぎないと言うことです。
じいちゃんもオヤジもハゲ上がっているから、俺はもうダメだと決め付けてしまうのはあまりにも時期尚早。
結局は遺伝的原因も、外的要因であっても育毛活動においてやるべきことは変わらず、育毛剤による原因へのアプローチ・生活習慣の見直しというメニューは変わりません。
また遺伝的に体質を受け継いでいたとしても、100%原因がそこにあるかは自分ではとうてい判断できるものではないですよね。
専門家でも意見が分かれるように、仮にクリニックへ行ったとしても真逆の回答が返ってくる可能性があるのです。
そう考えた場合、まずは基本的な部分である「食事・睡眠・運動・ストレスの改善」を意識して土台を作り、育毛剤でその効果を底上げしてあげるというのを心がけるのが大切だと思います。
以上が「育毛課長」による結論ですが、育毛の研究はまだまだ世界中で続いています。いつかこれらの理論も大きく変わる可能性がありますので、今後も育毛に関するニュースはしっかりチェックしていきたいと思います。