抜毛症という病気で薄毛になってしまう可能性を考える

気になる髪の毛

 

髪の毛が抜けてしまう症状は、人によって様々な要因に分かれます。一般的に多くの男性・最近では女性の悩んでいるものの多くは、AGA・FAGAと呼ばれる、男性ホルモンに由来する脱毛物質によって髪の毛が抜けてしまう病気。

 

それ以外にも、抜毛症と言って自分の手で意識的に、もしくは無意識のうちに髪の毛を抜いてしまう病気が存在し、薄毛症状になってしまうこともあります。

 

トリコチロマニア(抜毛癖)とも呼ばれ、本来は3から10歳位の小学生や女性に多い脱毛症です。トリコチロマニアは、自覚の有る無しに関わらず、自分で髪の毛を抜いたり、髪の毛を根元で折ることなどにより髪の毛を抜く脱毛症です。

 

トリコチロマニアの原因には、欲求不満や精神的不安定、そして心理的・精神的ストレスがあります。その内生活環境によるストレスが起因することが多いようです。 なおトリコチロマニアは、小学生や女性に多いが、成人がなる場合もあるそうです。

 

実は育毛課長自身も、軽度の抜毛症を患っていたことがあり、ここでリアルな体験を下に記事をまとめてみることにしました。

 

育毛剤のコンテンツとは少しずれるのですが、抜毛症に関して誤った認識していたり、まだまだ認知度が少なくて悩んでいる人も多いのではないかというのが今感じていること。

 

まずは抜毛症というものから、知ってほしいことを書いていきます。

 

抜毛症とはどんな病気?

抜毛症とは、字を見る限りでは「毛が抜ける」症状とかかれますが、実際には自分の手で毛を抜いてしまうという「病気症状の一つ」です。

 

一般的には手が届きやすい「頭髪」を抜くことが多いですが、体に生えている「毛」と呼ばれるもの全てを抜くようになるのがこの症状の特徴。まつ毛とか眉毛とか、腕・足はもちろん陰毛に至るまで。

 

よく似たもので、「異食症」と呼ばれるものもあります。同時に発症しているケースも多く、私も両方を経験しています。

 

手が自然に頭に伸びてしまったり、ふと一人でいるときにひょろっと伸びた毛をプチッと抜いてしまっていたり。これがその時の一時的なもので終わればいいのですが、慢性的に毛を抜いてしまう癖になってしまっている人は抜毛症を疑うべきことなのです。

 

ここでは主に髪の毛を抜いてしまって、薄毛になったりハゲにならないか悩んでいる抜毛症の人向けに書いていきます。

 

なぜ毛を抜いてしまうのか?

抜毛症にはほとんどのケースで「自覚症状」がありません。一つの癖のようなもので、無意識のうちにやってしまうということが多いのです。

 

しかも厄介なことに、抜毛症の根本の原因って解明されてるものではないです。

 

薬を飲んだりとか、手術すれば治るというような簡単な病気ではないんですよ。ストレスが原因とか、脳内物質のトラブルによるものだとか説はありますが、どれも明確な治療指針になるというものではないのです。

 

症状そのものは、鼻くそをほじったりとか、爪を噛んでしまうような子供の頃経験したような「癖」の延長線上にあるもの。これにプラスして、ストレスなどの精神的な負荷が加わり慢性化してしまうとされています。

 

毛を抜いてしまうということそのものは子供の癖としてはよくあるもののようで、本来であれば自然に治って気にもしなくなっていくということなのですが、思春期の子供の頃からの癖をそのままひきずって大人になっていくというケースもあります。

 

特に髪の毛が長い女性に多いという事なのですが、男性でも発症するものです。

 

抜毛症がつらいと感じる瞬間

抜毛症の何が辛いって、自分では抜いてはいけないとか「ダメなこと」って分かっているのに止めることができないこと。

 

親にも言われました。「頭触ってたらいかんよ!」とか、「毛抜いたら将来親父みたいにカッパ頭になるよ」とか、言われてきたのですが、「勉強しなさい!」といわれるよりも自制するのが難しかったです。

 

それなりに脅しをしたつもりだったかも知れないですけど、そんなことでは髪の毛を抜くという動作は止められないんです。

 

前髪を抜きすぎてヤバくなったのが高校生のころ。自分でも分かってるんですよ。このまま抜いてたらら禿げるんじゃないかとか不安でしたし、良くないことは承知の上で手が動いてしまう。
物理的に抜いてしまうため、円形脱毛のように部分的に髪の毛が気づいたら無くなっている。自分で抜いている訳なんですけど、それが元で薄毛も気にするようになりさらに内向的になっていました。

 

それでも抜毛症から離れられないのは、ある意味「快感」に似た感触を得てしまっていることが関係していると思います。

 

プチッと抜くときの感覚や、抜いた後のしっかり毛根が残った感じが、いつしか快感のようになってしまうのが治療を難しくさせている原因でしょうね。

 

つらい思いをしているのに、毛を抜く一瞬が快感になってしまう。これが積み重なると、もはやタバコと同じような中毒状態です。簡単には行動を抑制することなどできなくなります。

 

恋愛や友達づきあいも積極的にはなれなくなる

 

この抜毛症のおかげで、やっぱり余計なことを考えるわけです。私の場合は抜毛以外にも、AGAによる根本的な薄毛を大学生の頃から悩んでいましたからね。

 

そりゃ2つの要因が重なっていれば、若くしてはげるよなと・・。

 

一般的な大学生とは思えぬ薄毛の頭に嫌気が差し、毎日鏡で頭皮を見るのが日課に。それにもかかわらず、一人で部屋にいたりすると、手が頭に行ってしまって抜きやすそうな髪の毛を探っているのが分かる。

 

こんな状態では女性と付き合うこともできないし、友人にも何か指摘されたら嫌だなとか、「絶対気づいてはいるんだろうな」とか、疑心暗鬼になっていくわけです。

 

本当に若い頃から抜毛症を引きずっていると、人生を狂わせます。

 

社会にでたりすれば、抜毛症を見る目は厳しくなっていく

 

アルバイトなどをしていても、つい髪の毛に手が伸びるようなしぐさは「他人から見たら凄く気になること」なんですよね。

 

癖でやっていることって自分ではあまり自覚をしていなくても、他人が見たときに気になって指摘される。適当にごまかしてかわしていましたが、一般的に見たら異常な行動として見られるのです。

 

まともに説明しようにも、説明する言葉が見つからない人が大半だと思います。ストレスとか、精神的なものとか言っても理解されないばかりか、不審な目で見られることもありましたし、相手が正確に抜毛症というものを理解してくれていることなんてほぼ無いでしょう。

 

まだ社会的な認知度が低いと感じるだけに、人の目を気にして生きていかなければいけないのは本当に辛いのです。

 

抜毛症は時間と共に治っていくものなのか?

私は既に35歳になり、ここ最近はほとんど抜毛症を気にせずに生活できてきています。

 

ただし完治したかどうか?と言われれば疑問で、未だにふとした瞬間に頭に手が伸びて、髪の毛を抜きたい衝動に駆られることはあるのです。完全に症状を克服できているわけではありません。

 

時間が解決と言うよりも、生活の大きな変化や考え方の変化によるものと分析しています。毛を抜く衝動以上の「何か」によって体験記憶が上書きされない限りは、はっきり言って何歳になっても引きずってしまう可能性があると感じているからです。

 

抜毛症は精神的なもの+αの何かの要因ですから、すぐに解決できない自分を決して責めることなく、何か一つでも症状を軽減できるようなことを実践しながら時間をかけて解決していくべきことです。

 

このカテゴリーでは、抜毛症に悩んでいる人、抜毛症かもしれない家族やパートナーへの対応に困っている人に向けての記事をまとめていますいので、一人でふさぎこむ前にぜひ一度ご覧いただければ幸いです。


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