1日に抜ける髪の正常な本数と異常な抜け毛の見分け方

1日の抜ける本数

 

毎日のシャンプーやブラッシングをした際に、手やブラシに髪の毛がたくさんついており心配になる人も多いかと思います。抜け毛や脱毛は自宅ケアで大丈夫なのか、それとも病院に行かなくてはいけないものなのか迷う人も多いのではないでしょうか?

 

髪の毛が抜けるサイクルや原因、1日に抜ける正常な髪の本数や病院に行くべき症状などを学ぶことで、抜け毛の正しいケアを行うようにしましょう。

 

 

1日に髪の毛が抜ける量は50本から100本が正常値

 

髪の毛の量は年齢や性別などにより異なりますが、おおよそ1人に10〜15万本あります。

 

正常な抜け毛の目安は1日に50から100本ほどです。全ての本数を数えることは難しいですが、髪がフサフサの人でも毎日これ位抜けているということ。

 

髪の毛はヘアサイクル(毛周期)という抜けては生えるを繰り返しており、新しい髪の毛の細胞に押し出される形で髪の毛は抜けていくのです。

 

正常な抜け毛のおおよその本数は頭髪数やヘアサイクルの周期によって計算することができます。

 

頭髪数が10万本でヘアサイクルが5年の人の場合の計算式は「10万本(頭髪数)÷5年(ヘアサイクル)÷365日=約54本」になります。

 

ヘアサイクルが3年だった場合は「10万本÷3年÷365日=約91本」となり、ヘアサイクルの周期によって倍近く抜ける本数が変わってくるのです。

 

ヘアサイクルや髪の毛の量は個人差が大きいため、抜け毛の量も個人差が大きくなっています。髪の毛が15万本ある人は抜け毛の量も多くなりますし、季節によっても抜け毛の量は多くなることがあるため、1日に200本抜けていてもすぐさま異常というわけではないのです。

 

ほとんどの抜け毛はシャンプーの時に抜ける

 

排水溝にたまった抜け毛

 

抜け毛の正確な数を知ることはとても難しいですが、シャンプーの時に抜ける髪の量でおおよその本数を知ることができます。

 

シャンプーの時に抜ける髪の毛は、1日の抜け毛の50〜70%と言われています。シャンプーの時に排水溝に大量の髪が抜けているとショックを受けた人も多いと思いますが、ほとんどはシャンプー時に抜けているので過度な心配はありません。

 

髪の毛が抜けてもまた新しく生えてくるので問題ない

 

髪の毛は、毛乳頭を取り囲むように存在する毛母細胞が、毛乳頭により指令を受けることで細胞分裂を繰り返し、角質化することで作られているのです。

 

髪の毛は成長が止まると抜け落ち、また生えるといったサイクルを常に繰り返しており、このサイクルのことをヘアサイクルと呼びます。そのため、毎日髪の毛が抜けることは正常なことです。

 

1日の抜ける本数

 

髪の毛は成長期になると毛母細胞と毛乳頭の活動が活発になり、成長していきます。この成長期が終わると退行期に入り、毛乳頭が萎縮して毛母細胞の細胞分裂が終わることによって、髪の毛の成長は止まります。

 

髪の毛の成長が止まると休止期に入り、次の髪の毛が作られるとともに成長しきった毛が抜け落ちるのです。成長期は2〜6年、退行期は2〜3週間、休止期は2から3ヶ月と言われています。

 

髪の毛の量やヘアサイクルの周期によって本数は変わりますが毎日50から100本の髪の毛が抜けます。抜け毛の量が正常な量かどうかを判断するためには、1日に抜ける本数とヘアサイクルの周期、髪の毛の本数が基準になります。

 

薄毛の人というのは、髪の生え変わるサイクルが非常に速いのです。成長しきる前の細い段階で抜け、見た目によわよわしい産毛ばかりになって、頭皮の地肌が見えてきてしまうのです。

 

抜けた髪の毛と抜ける量を確認!異常な抜け毛とは

 

正常な抜け毛なのか異常な抜け毛なのか、見分けることができない人は多いかと思います。100本以上抜けているからといって異常というわけではなく、抜けた髪の毛の状態や頭皮の状態から判断することが重要です。

 

正常ではない抜け毛はヘアサイクルを無視して起こる抜け毛のことで、遺伝や脱毛症、血行不良が原因となって髪の毛が本来の寿命より早く抜けてしまう毛が多くなることです。

 

遺伝による薄毛体質AGAの仕組みと対策方法を知る

 

抜け毛が正常か異常かを見分けるためには、自然と抜け落ちた髪の毛をチェックすることでわかります。手に取ってじっくりと観察してみましょう。

 

正常な抜け毛の場合は、毛根が丸くマッチ棒のような形をしていることが特徴的です。

 

何らかの異常を疑う抜け毛の特徴としては、

 

  • 毛根がマッチのような形をしておらず尖っている
  • 毛根の方が細く弱々しくなっている
  • 皮脂などの白いものが付着している

 

このように抜けた髪の毛を見ることで、異常な抜け毛かどうかを推測することができます。

 

髪の毛が細く柔らかい場合は、成長途中で抜けた髪の毛の可能性があるため注意が必要になります。根元が切れたようになっている場合は、髪の毛の途中から切れた毛になるので、他の抜け毛をチェックしてください。

 

髪の毛以外にも、頭皮のベタつきがないか、フケが増えていないかをチェックしてみましょう。ベタつきがある場合は皮脂が過剰分泌している状態になっており、毛穴が詰まり抜け毛の原因となっていることがあります。

 

髪の毛を引っ張った際に、あまり力を入れていないのに抜けてしまったり、痛みなく抜けてしまったりする場合は脱毛症の可能性があります。

 

髪の毛の抜ける量が異常に多い!もしかすると治療が必要な脱毛症か

 

抜け毛が急に増えてしまったり、AGAやFAGA、円形脱毛症などの症状が出てしまった場合には、自宅でのケアのみでは治療が難しくなってきます。

 

脱毛症は男性に多い症状だと思っている人も多いかもしれませんが、過度なダイエットやストレス、産後やピル中止後のホルモンバランスの乱れによって起こる女性の脱毛症に悩む人も多くいるのです。

 

脱毛の症状に気づいた場合は、できるだけ早く皮膚科や美容皮膚科などの専門医の診察を受け、治療に入ることが必要になります。

 

AGA(男性型脱毛症)

 

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略称であり、男性型脱毛症と呼ばれています。若い男性に多く見られる脱毛タイプで、遺伝や男性ホルモンであるテストステロンが大きく関係しています。

 

思春期以降に頭頂部や額の生え際が薄くなっていき、治療することなく放置してしまうと、抜け毛が進行してしまいどんどん薄毛が目立つようになってしまうのです。そのため、早めの治療を開始することが重要になってきます。

 

AGAの症状

AGA解説

 

AGAの初期症状として髪の毛の抜ける量が増えることと、髪の毛のハリがなくなることがあげられます。

 

AGAはヘアサイクルの成長期が数ヶ月から1年と短くなってしまうことによって、抜け毛が増えてしまいます。髪の毛の成長期が短くなることで、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまうため、細く短い毛が増え髪にハリがなくなってしまうのです。

 

AGAの脱毛パターンには、額の生え際から薄毛になっていくタイプと、頭頂部から薄くなっていくタイプ、そしてこの二つが合わさった混合タイプなどの脱毛進行パターンがあります。

 

AGAの治療

 

AGAは男性ホルモンが原因であることが多いため、5αリダクターゼを抑制することでジヒドロテストロンの生成を止めることが治療につながります。ジヒドロテストロンの生成を止めるには、フィナステリドと呼ばれる成分が含まれた飲み薬が効果的になります。

 

また、頭皮の血行を促進させることで発毛促進効果があるミノキシジルと呼ばれる成分が含まれた薬の使用も効果的です。ミノキシジルが配合された薬には、頭皮に塗るタイプと内服するタイプがあります。フィナステリドとミノキシジルの併用によって、薄毛の進行を抑制し発毛促進の効果があるため、この二つの成分の併用は推奨されています。

 

AGAの治療は完治ではなく現状維持や進行を遅らせることが目的となるため、治療を開始するのは早ければ早いほど効果的です。少しでも生え際や頭頂部が薄くなったと感じたときは、専門機関で診察を受けることが望ましいです。また、治療は続けることが重要になってくるため、薬を継続して使うことが必要になっていきます。薬の費用面なども含め、医師と相談した上で治療するようにしましょう。

 

 

FAGA(女性男性型脱毛症)

女性の薄毛

 

FAGAとは、女性の男性型脱毛症のことです。男性のAGA(男性型脱毛症)と区別するためにFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。男性と同じく、男性ホルモンのテストステロンやジヒドロテストステロンが合成されることで脱毛につながります。

 

女性ホルモンの分泌が活発である女性はテストステロンの濃度が低く、髪の毛への影響も少なくなっていますが女性ホルモンの減少が要因となりFAGAが発症してしまうのです。女性ホルモンが減少する原因は、加齢や過度なダイエット、ストレスなどがあげられます。

 

FAGAの症状

 

女性は35歳くらいから女性ホルモンの分泌量が減っていくため、FAGAは中高年の女性に多く現れる傾向があります。他にも産後やピル中止後のホルモンバランスが原因となることがあります。

 

AGAは放置していると髪が完全に抜けてしまうことがありますが、女性は女性ホルモンが一定量は分泌されるため、髪が全て抜けてしまうことはなく全体的に薄くなるのがFAGAの特徴です。

 

前頭部から頭頂部の間や、頭頂部は薄くなりやすくなっています。女性の脱毛の進行分類はルードヴィヒ分類と呼ばれるものがあり、5つのタイプに分けられます。

 

FAGAの治療

 

女性ホルモンの減少がFAGAの原因になるため、治療にはホルモンバランスを整えることが一番重要となってきます。

 

男性のAGAでよく使われるフィナステリドの成分が入った薬は、女性は使用することはできません。そのため、女性のFAGAの治療は薬に頼らない治療や、ミノキシジルが入った薬による血行促進で発毛を促す治療、サプリメントによる治療を行なっていきます。

 

過度なダイエットや睡眠不足、生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れている場合は、ダイエットの中止や睡眠の質を高めるなどの生活習慣の改善が大切です。ストレスが溜まってしまうと、ホルモンバランスが乱れてしまい、血管も収縮してしまうことから薄毛の原因となってしまうため、ストレスを溜めないようにすることも必要になってきます。

 

また、正しい洗髪ができていないと抜け毛の原因となってしまうだけでなく育毛剤の効果が薄くなってしまう場合もあるため、自分にあったシャンプーや育毛剤で適切なヘアケアを行うようにしましょう。

 

 

円形脱毛症

 

円形脱毛症とは、年齢や性別を問わず発生する症状になります。基本的には一ヶ所コインのように丸く脱毛するのですが、円形の脱毛が複数見られることや、髪の毛や全身の毛が全て抜け落ちてしまうこともあるのが特徴的です。

 

円形脱毛は一般のヘアサイクルによる抜け毛と異なり、体の免疫の異常で引き起こされる抜け毛症状です。

 

円形脱毛症の脱毛は成長期の毛包がリンパ球によって攻撃され壊されてしまうことが原因で起こりますが、リンパ球が毛包を攻撃する原因はわかっていません。自己免疫疾患と考えられており、リンパ球の攻撃がなくなると毛が生えてきます。

 

円形脱毛症の症状コインほどの大きさの円い脱毛が一ヶ所、または複数見つかった場合は円形脱毛症の可能性が高くなります。

 

AGAとは違って、薄くなるのではなく突然ごっそりと毛が抜け落ちることが特徴で、一部分だけではなく頭全体の毛や全身の毛が抜け落ちることもあります。

 

円形脱毛

 

髪の毛が全て抜けてしまうことを全頭型、全身の毛が抜けてしまうことを汎発型、髪の生え際が帯状に抜けることを蛇行型と呼びます。円形脱毛症は、生まれたばかりの赤ちゃんにも見られる疾患です。

 

円形脱毛症の治療

 

円形脱毛症の治療は、脱毛の面積によって治療法が変わります。初期の範囲が小さい脱毛の場合は、ステロイドなどの塗り薬、グリチルリチンやセファランチンなどの内服薬を使用します。

 

なかなか毛が生えてこない場合は、脱毛部分にステロイドを注射する治療や、ドライアイスで脱毛部を冷やす治療法をする場合があります。ステロイドの内服は成長障害を引き起こすため子どもには使用できません。大人の場合もさまざまな副作用が出てくるため、2〜3ヶ月で内服を中止します。

 

広範囲の脱毛が6ヶ月以上続いている場合は、SADBEやDPCPを脱毛部に塗り、かぶれを人工的に繰り返し起こさせる治療を行います。日本では保険適用外となっており自費での治療になってしまいますが、有効率は60%以上と高く子どもにも有効な治療法です。

 

中止すると再び脱毛することから何年にもわたり治療を続けることになります。薬品によって強いかぶれやリンパ節腫脹などの副作用が起きることがあるため、専門医のもとで行うことが必要になります。

 

 

自宅ケアそれとも病院?抜け毛対策を見極めるポイント

薄毛を自宅でケア

 

毎日髪の毛が抜けてしまうことは基本的には正常なことです。病院へ行くべき抜け毛なのか、自宅のケアで改善することができる抜け毛なのかしっかりと見極めていきましょう。

 

頭皮に異常がなく、抜け毛の状態も正常であれば、自宅でのケアで抜け毛を防ぐことができます。自然に抜けた髪の毛の先が細かったり、毛根が黒かったり、皮脂が付着している場合は注意が必要です。

 

髪の毛が急に細くなってしまったり、フケや皮脂が増えてしまったりしている場合や抜け毛が急に増えてしまったときには頭皮に異常がある可能性が高いため、悪化する前に病院へ行くことが必要になります。抜け毛の増加を知るためには、普段からどの程度髪の毛が抜けているのかをチェックしておくことが必要です。

 

病院では、視診や触診、抜け毛テストや毛根の確認、血液検査や組織検査などを行い症状の判断をします。そのため、正確な治療方針がわかるのです。

 

自己判断で症状を決めつけ治療を行わないように注意しましょう。AGAやなどの脱毛は早期発見による治療が必要になるため、おかしいと思ったらすぐに病院へ行くことが大切になります。

 

初期のケアは育毛剤で 明らかに異常なら薄毛専門医で診てもらうこと

 

様々な原因で脱毛は起こってしまいます。毎日髪の毛が100本以上抜けていても、頭皮が健康で髪の毛の量が減っておらずハリも失われていない場合は正常な抜け毛なので心配はいりません。

 

一時的に抜け毛が増えることもあり、春・秋の季節の変わり目では抜け毛が増えやすいという仮説があります。特に秋は夏の紫外線ストレスで抜け毛が増えるため、早めに育毛剤により頭皮のケアと髪の細胞を丈夫に保っておくようにします。

 

参考:

 

しかし、明らかに急激に抜ける量が多くなってしまったり、頭皮や髪の毛に異常がある場合は自然ではない脱毛症の可能性があるため、医療機関などで相談するようにしましょう。

 

AGAなどの脱毛はしっかりと治療を継続することで進行を抑えることができます。毎日自分の髪の毛をチェックし、異常がないかを確認することが、脱毛の早期発見につながります。

 

 

髪の毛の抜ける量が気になるときのホームケア

 

抜け毛が気になった時は、まず自宅でできるケアをしてみましょう。一番初めに見直したいのは、毎日のシャンプーになります。シャンプーの種類や洗い方を見直し、頭皮の負担を減らすことは、一番気軽にできるケアになります。

 

髪の毛は毛細血管から栄養を受け取っているため、血の流れが滞ってしまうタバコや過度な飲酒は抜け毛の原因となっていることがあります。長時間紫外線に当たることで、頭皮がダメージを受けて炎症を起こしてしまい、抜け毛の原因となってしまうため、紫外線対策を行うことも大切です。

 

髪の毛に必要な栄養素をとるための食事を考えることや、寝ている間に特に成長する髪の毛のために正しい睡眠をとることも必要になります。ストレスも抜け毛と大きく関係しているため、ストレスを溜めないことも抜け毛対策に必要なことになります。

 

正しい洗髪を心がける

シャンプー

 

毛穴に詰まった皮脂や埃を取り除き、マッサージをすることで血行をよくするために、毎日のシャンプーは大切になります。間違った方法でシャンプーをしてしまうと頭皮を傷つけてしまい抜け毛の原因となってしまうため注意が必要です。

 

まずシャンプーの選び方ですが、敏感肌の人やアレルギーを起こしやすい人は洗浄力の強いシャンプーで頭皮に異常が出て抜け毛が起こってしまうことがあるため注意が必要となります。皮脂の分泌が多い人は、洗浄力が弱すぎるシャンプーだと皮脂が残ってしまい毛穴が詰まってしまい抜け毛の原因となってしまう可能性があります。

 

抜け毛が気になる時のシャンプーは、スカルプケアシャンプーなど頭皮に優しいシャンプーや薬用処方シャンプーなどから、自分にあったシャンプーを選ぶようにしましょう。

 

次にシャンプーの正しい手順についてです。頭を洗う前に櫛で髪を梳かし絡まった髪をほぐし指通りを良くすることで、シャンプーの際の髪への負担を減らすことができます。次に、シャンプーの前にお湯で頭皮についた汚れや皮脂、髪についた整髪料などをお湯で洗い流しましょう。

 

しっかりとお湯で洗った後にシャンプーをつけて髪の毛を洗っていきますが、頭皮にシャンプーをそのままつけてしまうと刺激が強いため、泡立てネットなどを使い泡立ててから頭につけるようにしてください。爪を立ててしまったりゴシゴシと洗ってしまうと、頭皮や髪の毛が傷んでしまうため、指の腹を使って優しく揉むように洗いましょう。

 

シャンプーで洗った後のすすぎはとても重要になります。泡が頭皮に残ってしまうと、毛穴のつまりにつながってしまうため、シャンプーの泡が残らないようにしっかりとすすぎましょう。トリートメントは毛穴の詰まりを防ぐために、頭皮につけず髪のみにつけるようにしてください。

 

育毛剤を使用する際は、シャンプーで頭皮を清潔にした後、髪をドライヤーで乾かしてから使いましょう。

 

たばこやお酒は控えめに

 

タバコは髪や頭皮にダメージを与えており抜け毛の原因の一つになっています。

 

髪の毛は毛細血管から栄養を受け取って成長していますが、タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血流が低下してしまうことで髪の毛に必要な栄養がうまく届かなくなってしまうのです。

 

また、喫煙により一酸化炭素が発生すると、頭皮に必要な酸素が不足し、頭皮の代謝が低下しまい抜け毛の原因となってしまうのです。

 

タバコを止めると抜け毛が必ず減るというわけではありませんが、タバコは頭皮や髪に確実にダメージを与えているため、もしタバコを吸っていて抜け毛が気になっていたらこの機会に禁煙も検討します。

 

お酒を飲んだからといって薄毛に直結するわけではありませんが、飲みすぎてしまうと薄毛の原因の一つになってしまう可能性があります。髪の毛の健康には、心と身体が健康であることが大切になります。

 

アルコールは肝臓で分解されるのですが、分解の際は髪の毛の元となる成分やビタミンを消費されるため、過度な飲酒は避けたほうが良いでしょう。また過度な飲酒は髪の毛だけでなく身体の健康を損なってしまいます。

 

体の不調によって髪や頭皮に栄養が行き渡ることができず抜け毛の原因となってしまう可能性があるため、お酒は飲みすぎないように心がけましょう。

 

まとめ:お酒とたばこの関連性・今話題のアイコスの与える影響など

 

睡眠は重要!体調不良は髪の毛にも来る

 

抜け毛対策には規則正しい生活も大切になってきます。特に睡眠中は髪が最も成長するため、髪の成長を促すためにもしっかりと睡眠をとることが必要です。

 

仕事などが忙しく、睡眠時間を確保することが難しい人は、睡眠の質を上げることで髪の成長をスムーズにすることができます。正しい睡眠をとることでホルモンバランスが整い、髪の成長が促されて抜け毛を防ぐこともできるのです。

 

質の高い睡眠をとるためには、寝る2時間前までに食事をすませる、過度な飲酒は避ける、入浴は寝る1時間前までにすることなどが必要になります。寝る前にテレビや携帯などを見ると脳が興奮してしまい眠りに入りづらくなってしまうため注意が必要です。

 

関連:薄毛と睡眠の関係を理論的に解説する

 

髪の毛は食べ物の栄養から作られるため、バランスの整った食事も大切です。髪の主成分はタンパク質です。亜鉛などのミネラルがタンパク質から髪を作る手助けを行なっており、頭皮や髪を健康にするためには新陳代謝や血液循環を促すビタミンが必要になります。

 

タンパク質やビタミンなどは臓器や血液などにも必要な栄養素になっているため、髪に栄養を行き渡らせるためには積極的に摂る必要があります。

 

運動によって血行を改善させることも抜け毛対策には効果的です。食事で取った栄養素は、血液に乗って髪に運ばれていくため、血行が悪くなっていると上手く栄養が行き渡らずに抜け毛の原因となってしまいます。

 

特に有酸素運動は血行促進作用があり、男性ホルモンの生成が抑えられるため薄毛には効果的と言われています。

 

関連:育毛に良い食事と食べるべき食材のまとめ

 

ストレスケアと紫外線対策

 

人間はストレスによって亜鉛を大量に消費します。亜鉛はたんぱく質の合成に必要な栄養素となっており、発毛や育毛を促し丈夫な髪の毛を作るために重要な栄養素です。

 

亜鉛がストレスにより消費されてしまうことで、髪に亜鉛が行き届かず抜け毛の原因となってしまいます。また、ストレスによって自律神経のバランスが乱れてしまうと、血流が悪くなってしまい頭皮や髪に栄養が十分に行き渡らなくなってしまう可能性があります。

 

こういった理由から、ストレスによって抜け毛を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。ストレスを溜めないように適度な運動をしたり、入浴をしてリラックスしたりするようにしましょう。

 

頭皮は肌よりも紫外線を多く浴びており、紫外線は頭皮や毛母細胞に大きなダメージを与えているため、紫外線にも注意が必要となります。紫外線によって毛母細胞が上手く働かなくなってしまうと抜け毛の原因となってしまうのです。

 

また、紫外線は頭皮だけではなく髪の毛にもダメージを与えており、切れ毛や枝毛の原因となっています。紫外線から頭皮を守るためにも、夏だけではなく1年を通して帽子や日傘、髪用の日焼け止めスプレーなどで対策をするようにしましょう。


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