頭皮ニキビを治療し健康な頭皮でニキビ再発を防ぐ
「定期的に頭皮にニキビのような腫れ物ができる」
「痛くてかゆいし、これ放っておいたらハゲるんじゃないか?」
薄毛や抜け毛で悩んでいる人にとって、頭皮環境の悪化に伴う肌のトラブルに悩まされてる人も少なくありません。
特に、頭皮ニキビのような症状があらわれてしまうと、かゆくなってフケとかでてくるし、薄毛はもちろん不衛生な感じもして不安になることこの上ないです。
頭皮が荒れて炎症を起こしているという状態だと、髪の毛の成長にも影響を及ぼすため、発毛サイクルも乱れて抜け毛が増えてしまいます。
頭皮ニキビが直接薄毛や抜け毛に関係しているわけではありませんが、もしニキビがあらわれた場合はしっかりと原因を考え、適切な治療を行うことが必要になります。
今回は私自身が頭皮のニキビに悩まされた経験と、医師とともに治療するにあたって得てきた知識などをまとめていきます。
頭皮ニキビができる原因から解決策を考える
まず、頭皮のニキビができてしまうメカニズムは顔や背中にできるものと同様です。皮脂や汚れで詰まった毛穴に「アクネ菌」などの雑菌が繁殖して炎症を引き起こすことでできてしまいます。
頭皮は毛穴が密集している場所なので、汗と共に脂の分泌がおき、毛穴に汚れが詰まりやすいのです。
皮脂が多くてべたべたした頭皮はAGAのサイン!?
ストレスや食事などで一時的に脂っぽい肌にあることもありますが、慢性的に頭皮がベタベタとして脂っぽい場合には、男性型の脱毛症であるAGAが関係していることを疑うこともあります。
なぜAGAが頭皮のニキビと関係してくるのかというと、下記の図を見てください。
男性ホルモンが酵素と結びついてできるDHTは、薄毛の原因だけでなく「皮脂を過剰に分泌させる」働きも持っています。
女性の場合には男性ホルモンが過剰というケースは少ないですが、仕事や生活の中でストレスも頭皮ニキビの要因の一つになっています。ストレスを感じるとホルモンバランスが崩れてしまい、皮脂を過剰に分泌させるからです。
頭皮ニキビの治療法と再発を予防するためには
頭皮ニキビの原因が分かった上で、治療方法について検証していきましょう。
まずは炎症が起きてすぐに治療したい場合は、普通のニキビと同じように皮膚科を受診することが第一です。
頭皮ニキビの場合は髪の毛に阻まれて普段のケアが難しいですし、雑菌も溜まりやすいので炎症が悪化しやすいのが特徴。特につぶれてしまって血がにじむような場合は、治りが遅いので要注意です。
皮膚科では外用薬のステロイド剤や、内服薬の抗ヒスタミン剤を処方されますので、医師の指示に従ってください。髪の毛があるので軟膏やクリームは処方されにくく、ローションタイプやゲルタイプの頭皮専用の薬を処方してもらえます。
頭皮のニキビが度々再発して、あちこちにできるような場合は、できる限り専門医であるAGA治療に特化した医師に相談することが一番です。全国どこにでもあるわけではないですが、総合病院の皮膚科を受診するよりも原因や治療を詳しく診てくれます。
頭皮ニキビの「再発」を予防するために
頭皮のニキビができないように、まずは絶対にやってはいけないこと。
かゆくて気になっても、触ったりかいたりしないでください。顔にできるにきびと同じく、雑菌の付いた爪などで掻くと炎症が悪化します。
癖で頭を掻いてしまうような人は我慢しろとしかいえませんが、医師にも同じこと言われます。「治したいなら触るな!」と。
次にシャンプーを爽快感のある刺激の強いものや、リンス・コンディショナーの使用は控えるべきです。
界面活性剤や強すぎる洗浄成分が配合のされたものを使用し続けていると、洗った後にカサカサに乾燥して刺激を受けやすくなり、炎症が悪化してかゆみが増すことがあるからです。
健康な頭皮ならば問題なくても、ニキビができるような状態の頭皮では影響がゼロとはいえません。極力余計な刺激は避けて、シャンプーの量も少なく使うようにします。
※ほとんどの頭皮と髪の汚れはお湯で流しているだけでも落ちます。
頭皮ニキビ対策に高価で安全性の高い育毛シャンプーは必要か?
最近は「育毛シャンプー」という名目で、肌に優しいアミノ酸系洗浄成分使用というシャンプーが売られています。
有名なところですとスカルプDとか、1本¥4,000円程度しますよね。育毛剤を販売してる会社も各社専用のシャンプーを開発していたりします。
今回のテーマである、頭皮ニキビの再発予防という点で考えれば、これらのシャンプーを使う意義はあります。
育毛シャンプーは天然の洗浄成分を中心に、肌への刺激を抑えてバリア機能として必要な皮脂をとり過ぎることがありません。
洗いあがりに乾燥しないように、保湿成分も配合されていたりと、頭皮ニキビができやすい頭皮の人には優しい成分で構成されているため、お金をかけてみる価値はあります。
ただし勘違いしてはいけません。育毛課長の考えでは、シャンプーそのものでは頭皮ニキビの主原因を取り除くことにはならないのです。シャンプーはあくまでも一時的なケア。
頭皮のケアはもちろん大事ですが、根本にある皮脂のコントロールをしていくことに目を向けるべきだと考えます。
ストレスなどで一時的にニキビができたり、数ヶ月に一度なら誰でも起こるものかもしれません。ただし治ってもすぐに再発するようならば、早い段階で病院を受診しましょう。自己流で何でも解決しようとしてもいいことありません。
頭皮のニキビは育毛剤で予防できる?
薬用育毛剤の効果・効能を見てみると、「フケ・かゆみ」に対する効果が記されているものがあります。成分をチェックしていくと、ニキビケア商品と同じような「抗炎症作用」を含む成分が含まれているものもあるのです。
有効成分として「グリチルリチン酸ジカリウム・ジフェンヒドラミン」といった成分が配合されている育毛剤であれば、ニキビのできにくい頭皮を作るための再発予防は期待できるといえます。
ただし、育毛剤の中にはアルコール濃度が依然高いものや、刺激物となる香料が配合されているものもあるため、成分はしっかりと確認して使っていくべきです。
育毛課長自身は肌も少し弱いため頭皮ニキビができやすかったのですが、薄毛改善目的とあわせて育毛剤も使い、現在では数ヶ月に一度程度しか頭皮にニキビができることはなくなりました。
頭皮ニキビ改善対策の育毛課長のまとめ
頭皮ニキビは一度できてしまうと、治るのに時間がかかる厄介なものです。私自身も一時期頭皮のあちこちにできるにきびに悩まされてきました。
まずは原因を突き止めてしっかり治療するために、皮膚科もしくは薄毛・頭皮の専門医に相談をすること。トラブルが起きてる段階で生兵法は怪我の元です。
改善した後は、自分自身で生活習慣の見直しや使用しているシャンプーの見直しを行い、できる限り原因になりそうなものを考慮して、少しずつでいいので正すようにしていってください。