ハゲや薄毛は「自分の両親や先祖から遺伝で受け継いでしまうのか」

 

ハゲや薄毛は「自分の両親や先祖から遺伝で受け継いでしまうのか」という問いに対して、多くの学者たちは「遺伝性が考えられる」と述べています。「必ず遺伝する」とも「絶対に遺伝しない」とも言っていません。

 

しかし、かつらメーカーのアデランスが行った『世界21の国と地域の薄毛調査』によると、薄毛の割合はヨーロッパや欧米に集中し、何かしらの遺伝性や体質、文化的な問題が関係していることは間違いありません。

 

※参考『世界21の国と地域の薄毛調査』(アデランス)
成人男性で人口全体に対する薄毛の人の割合

1 チェコ(プラハ) 42.79%(158万人)
2 スペイン(マドリード) 42.60%(650万人)
3 ドイツ(フランクフルト) 41.24%(1263万人)
4 フランス(パリ) 39.10%(787万人)
5 アメリカ(NY、ロス、シカゴ) 39.04%(4027万人)
6 イタリア(ミラノ) 39.01%(874万人)
7 ポーランド(ワルシャワ) 38.84%(505万人)
8 オランダ(アムステルダム) 37.93%(216万人)
9 カナダ(モントリオール) 37.42%(441万人)
10 イギリス(ロンドン) 36.03%(760万人)
11 ロシア(モスクワ) 33.29%(1623万人)
12 オーストラリア(シドニー) 30.39%(208万人)
13 メキシコ(メキシコシティ) 28.28%(811万人)
14 日本(東京) 26.05%(1293万人)
15 中国(香港) 24.68%(61万人)
16 シンガポール(シンガポール) 24.06%(41万人)
17 タイ(バンコク) 23.53%(476万人)
18 マレーシア(クアラルンプール) 22.76%(152万人)
19 台湾(台北) 22.59%(175万人)
20 韓国(ソウル) 22.37%(337万人)
21 中国(上海) 19.04%(8876万人)

欧州人・欧米人はDHTの影響を受けやすい体質

上表を見ると、TOP10位の内訳が、8ヶ国がヨーロッパ諸国、2ヶ国が欧米諸国と極端な分布です。これに「遺伝性が無い」と見る方がおかしいのですが、どんなことが影響しているのでしょうか。

 

体質的な問題で言うと、DHT(ジヒドロテストステロン)による影響が第一と考えられます。DHTとは、簡単に言うと髪の毛の成長を止めてしまう悪玉男性ホルモンのこと。良性の男性ホルモンに作用し、毛髪成長期間を短くしてしまい、髪の毛を休眠状態にさせる物質です。

 

そしてこのDHTによる影響を受けやすい体質を持つのが欧州人や欧米人だと言います。

 

このDHTは影響の受けやすさは人によって違いが出ます。まったく禿げない人は何やってもハゲないのです。

 

DHTが与える影響を受けるためには、「受容体」がなければなりません。ですから、たとえこのホルモンが多く生成されてしまったとしても、その受容体が少なければ影響は小さいのです(日本人は少ない部類)。

 

しかし、受容体が多いとそれだけ影響を強く受けてしまい、ハゲや薄毛に悩まされてしまうことになります。これこそが正に親から受け継ぐDNAや、遺伝性によって決まるものなのですが、体質的な問題で言うと、欧州人・欧米人は影響を受けやすいと言われています。

 

傘を差さないヨーロッパの文化が薄毛に影響??

雨に打たれるとハゲるのか?という都市伝説もよく聞かれますね。その答えとしては、「放置していれば薄毛や抜け毛に影響する」というものです。

 

雨は頭上から落ちてくる間に、様々なものを吸収し、外気に触れながら落下してきますが、雨自体が悪者というわけではなく、それを放置することによる雑菌の繁殖、髪の毛の傷みを招くことが原因という意味です。

 

また、ヨーロッパには「傘を差す」という習慣がなく、濡れたまま平気な顔で街を練り歩く文化があります。おまけに日本とは比べ物にならないくらい雨のPH値が低く、酸性雨として世界的な環境問題になっています。

 

木々や建造物、土壌、湖沼にまで影響を与えている酸性雨をもろに受けながら生活する欧州人は、確かに「ハゲになるための生活」を送っていると言えるでしょう。

 

食生活は薄毛に関係しない

欧州の食事

 

これは育毛課長の仮説ですが、遺伝性と言う側面から見ると、食事と薄毛はあまり関係性が無いのではと感じております。

 

と言うのも、上表の2位にランクインしているスペインの食文化はお手本にされるほど栄養バランスが優れ、野菜・魚・肉を偏りなく食します。特に、ヨーロッパの食文化は日本から見たら豪華絢爛なイメージがありますが、もっとミクロ、マクロ単位で一家庭まで深堀りしていくと非常に質素な食生活を送っていることに気付かされます。そんな食生活によって薄毛率40%という数値に現れるとはどうしても思えないのです。

 

それこそアメリカのジャンキーな洋食文化は、いかにも体に悪くハゲそうな食材が豊富ですが、1~4位までヨーロッパ勢が独占し、アメリカを抑えています。これを見る限り、やはり、国単位での食文化の薄毛による遺伝性は考えられず、既に挙げたDHTによる影響や、生活環境による影響が原因ではと考えます。

 

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ハゲを味方につける欧州人がうらやましい…

ここまで、国別に薄毛の関係性を調べていき、そこに遺伝性があるか考察してきました。遺伝性が考えられるとすればDHTによる影響くらいで、確信が持てることはありませんでした。しかし、一つ言えることは、ハゲや薄毛も人が集まれば考えが変わるということです。

 

ヨーロッパでは40%以上の人たちがハゲです。そんな国の中で暮らしていれば、ハゲが日常・普通のことと感じられ、むしろおしゃれに着飾ったり、ハゲがかっこよくも見えてくる不思議があります。現地で暮らす日本人に聞いたところ、「ヨーロッパでハゲにコンプレックスを抱いている人は少ない」とのことでした。

 

余談ですが、外人ってハゲていても何であんなにカッコいいんでしょうか?日本人ってハゲをかっこよく生かしてる人いませんよね・・・。

 

こんなこというと本末転倒ですが、日本も欧州のようにハゲ人口が増えてくれれば、こんな育毛剤を使う生活から解放される日が来るかもしれません。

 

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