意外と知らないビワ葉エキスの育毛効果とは?
ビワ葉エキスは、胃腸虚弱、虚弱体質の改善の他、育毛にも効果があるとして育毛剤にも配合されている良く見かける成分の一つです。調べれば調べるほど配合している育毛剤って多いんですよね。
今回はビワの葉に含まれる成分から、どんな効果効能が髪の毛の成長や育毛にとって役立ってくれるのかをまとめてみたページです。
ビワは3000年前にインドの古い仏典に「大変優れた薬効を持った植物」として登場する程、かなり昔から人間に親しまれてきた植物。
バラ科の常緑高木であり、一般的に知られるのはオレンジ色の果肉でしょう。甘酸っぱい独特の味は子供の頃から良く食べてました。育毛課長の実家は田舎なので、ビワの木とかがあったんですよ。
一方ビワの葉は薬効を重用され、ビワの葉茶として用いられる他、ビワ葉エキスとしても化粧品や漢方薬を中心に利用されてきました。ビワの葉には、タンニン、サポニン、クエン酸、アミグダリン、ピネン、ファルネソール等の有効成分が豊富に含まれています。
これらの成分がどのように髪の成長に絡んでくるのかを見て行きます。
ビワ葉エキスの育毛に対する効果は3点あります
髪の幹細胞が紫外線によって受けたダメージを修復する効果です。髪の幹細胞は紫外線によるダメージを受けやすく、幹細胞が傷んでしまうと、発毛に影響が出てしまいます。ビワのはエキスによる効果によって頭皮が受けるダメージを保護し、育ち始めた髪の毛を守りながら育毛するのに一役買っているといえます。
ビワの葉に含まれる成分の一つ、アミグダリン(ビタミンB17)が頭皮の血行を促進する効果です。ビワの葉の成分であるアミグダリンは血管の修復や血液の浄化作用を助ける効果があり、頭皮の細い毛細血管の血流を改善します。血液は酸素や栄養を運ぶ役割を持っており、頭皮の血流が悪いと髪の細胞も栄養不足に陥り、髪が生えにくくなったり、生えて来ても細い弱々しい毛になったりします。
ヘアサイクルに関係するタンパク質の一種である、「FGF」の産生や抑制を助ける働きがビワ葉エキスにある事です。FGFは細胞が成長するために必要なものとして成長因子とも言われ、髪の毛を作る細胞の活性化に必要なタンパク質のこと。「FGF7」と言う髪の成長を促すタンパク質の産生を助け、「FGF5」と言う髪の成長を阻害するタンパク質の産生を抑制する事で育毛に対して働きかけます。
育毛に直接関係があると思われるのは以上の3点ですが、傷の修復や肌のハリを保ち健康な皮膚の維持にも欠かせないということで、化粧品や保湿クリームでも使われているのがビワの葉のエキスです。このことから頭皮の炎症を抑えてくれたり、シャンプーなどで傷ついた頭皮を癒してフケなどの発生を防ぐ効果も期待できます。
ビワ葉エキスは育毛シャンプー成分としてもよく利用されていますね。天然の成分であり、昔から利用されてきているので、副作用の心配もなく安心して利用できるでしょう。
ビワの葉エキスを配合してる育毛剤
有名どころの育毛剤でおおむね抑えていますね。特徴としてはビワ葉エキス以外にも複数の成分を配合しており、相乗効果を狙って髪の毛の成長にアプローチをするタイプの育毛剤に使われています。
ビワ葉エキスって自分で作って育毛するのもあり?
ビワの葉のエキスだけを考えれば自分で作って頭皮に使うことも可能といえば可能。
ビワ葉エキスの作り方は、2年以上経った古い葉を拭いて清潔にし、細かく刻んでから35度以上のアルコールに1ヶ月以上漬け込みます。そして、ビワの葉を取り出し保存し、温湿布などとして使用します。使う時には2、3倍に薄めて利用します。
ここで分かるようにビワの葉からエキスを抽出する溶剤としてアルコールを使いますから、濃度管理には注意。アルコールは刺激にもなるしアレルギーの心配もありますから、不安な人は安易に手を出さない方が無難。
そもそもビワの葉だけが特効的に利くわけではなく、様々な成分と相乗的に効果を発揮してくれるもの。ビワの葉だけでフサフサにはならないですが、最近、髪の毛が薄くなってきたのではないか、と心配している方はこれらの成分を多く配合した育毛剤による対策が効果的であるといえます。