育毛剤にローズマリーエキスを配合する理由

育毛剤の成分に関する疑問シリーズで、何となく見ていて男性にはあまり馴染みがなさそうな「ローズマリーエキス」というものをピックアップしてみたりした。需要があるかどうかは分からないけど、色々調べたことをまとめてみる。

 

ローズマリーエキスとは、シソ科に属するローズマリーの葉や花から抽出したエキスを指します。多くの効能と香りの良さや花の美しさからハーブとしても人気の植物で、アロマオイルとしても注目を浴びています。

 

そんなローズマリーを育毛剤の成分として配合しているものがいくつかあります。育毛というか髪の毛の成長にどんな影響を与えてくれくれるのだろうか?ぱっと情報を得るだけでは頭皮との繋がりが分からない。

 

まずはローズマリーエキスにどんな効果があるのかを調べて、そこから頭皮とのつながりを調べていくことにします。

 

ローズマリーエキスの効能の中で、特に髪に良い影響を与えるのが強い抗酸化作用です。ハーブとして使われる香りの効果として、植物自身に付く菌を防いだり虫を寄せ付けなかったりする防衛機能があるんですよね。これを頭皮に応用するならば、皮脂や汗で繁殖する菌を抑える効果があるということ。抗菌や殺菌効果が高く、頭皮環境を整えることで地肌を清潔に保ち、健やかな髪の促進を促すことにつながるからです。

 

ローズマリーエキスに含まれるテルペン類のαピネンという成分は、組織再生作用があり、血行促進効果も認められています。そのため、シャンプーや育毛剤、発毛剤や化粧品などにもローズマリーエキスが使用されていることも多いのです。実際にローズマリーのエキスを含むオイルも販売されていたり皮膚にとって良い成分であるということ。

 

消炎効果や収れん効果といった抗炎症作用としてのローズマリーエキスの効能も見逃せません。顔と同じ一枚の皮膚でつながっている頭皮も炎症を起こすトラブルはあり得ますが、顔と比べ目につかず気付きにくい欠点があります。こうした頭皮トラブルにもローズマリーエキスは有効で、フケ予防としての効果も期待できます。頭皮の痒みや炎症、また冬場の乾燥などのお悩みにも頼れる効能を併せ持つのです。

 

更に保湿と収れん作用の相乗効果で、脱毛を抑える目的にも利用できます。毛穴を引き締め炎症を抑えながら十分な保湿効果を発揮することで、髪本来の強さを引き出し、強くしなやかな髪に近づけることで抜けにくくするのです。

 

これらから分かることは、ローズマリーエキスを配合した育毛剤は、得に肌質が乾燥して炎症を起こしやすい肌質の方に向いています。ローズマリーエキスの抗酸化作用や抗菌作用、消炎効果や血行促進、収れん作用などが頭皮環境を改善し、脱毛を防ぎ育毛や発毛を促すことで、総合的に毛髪に対して良い影響を及ぼすのです。

 

育毛に直接関係するというよりも、髪の毛が育つ土台である頭皮の健康維持に役立つ効果期待できるのが、ローズマリーエキスの効果ということになりますね。

 

普段なかなか一つ一つの成分にまでは着目しないことも多いですが、じっくりと何がどんな目的で育毛剤に使われているのかを知ることは大事ですね。そこから本当に自分にとって必要なものが見えてくるわけですから。

 

余談として、育毛剤ではほとんどローズマリーの香りを感じることはできませんが、穏やかで心地よい香りを嗅ぐことで、体調や精神のバランスを整える効果まで同時に得ることができます。ローズマリー配合のアロマなどでたまには癒されてみるのもいいかも。私はガラに合わないのでやらないですけどね・・・。

 

今後も気になる育毛成分があれば特集をしていきます。

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