ハーグ療法って知っていますか?

ハーグ療法とは、今じわじわとシェアを伸ばしている育毛処方で発毛治療に分類される医師による医療行為です。

ハーグ療法はもともとヨーロッパ発症の育毛治療で、日本に導入されて臨床試験が開始されたのが2006年とまだ新しい手法。取り扱っているクリニックは少ないですが、今ではAGA治療を得意とするクリニックが導入を進めていて間口が広がっているということ。

これはどんな治療をするのかと言うと、髪の毛の成長を促す成長因子と呼ばれるものや、育毛剤の成分であるミノキシジルなどを直接頭皮の中の細胞に注入していくという方法です。直接細胞に届かせるため育毛剤よりもはるかに浸透力が高く、効果が発揮されやすい治療法。以前はミノキシジルの注入が一般的でしたが、今では改良されて細胞そのものを活性化させる成分が使われています。

注入には極細の注射針を用いて行っていくものや、ニードルといって針のようなものがたくさんついた医療機器を使って連続的に頭皮に注入していくなどクリニックによっても方法が異なるようです。

実際に試した人の体験談を聞くと、注射タイプはチクチクと痛みを感じる代わりに頭皮の奥まで液が浸透するので効果が高いということ。ニードルは痛みこそ少ないものの、頭皮の浅い部分にしか液が届かないことがあるので、人によって効果の差が出やすい治療法であるということです。

AGA発毛治療の核となるプロペシアなどの医薬品を使ったものが女性に使えないのに対し、ハーグ療法は女性の脱毛症にも使えます。髪の成長因子を注入するので副作用が低い治療法です。
この治療は植毛や増毛と違って自分の髪の毛の成長力を高めるという育毛剤を使った治療の延長にあるため、自身の髪の毛で増やしていくということでは理想的な手法ではないかと思います。

問題は価格が高いという育毛治療の宿命を背負っています。

当然保険は適用外の治療で、処方1回につき¥5万円から10万円。この治療を半年を1クールとして行うので、60万円以上の費用がかかる計算に・・・・

さらに治療に使われる液によっても値段に差があるようで、1回の治療代が20万円近くなることもあります。これでは効果が出るまでに100万円では足りない計算になりますよね。

もちろん経済力がある人は試して見る価値があると思いますが、広く一般に薄毛の悩みを解決できる手法としてはまだまだ敷居が高いと思います。

育毛課長の総評・・・

ハーグ療法で結果を出している方も大勢います。しかしどの方も費用はそれなりに費やしており、100万円以上使って効果なしという方もちらほら。万人に効果の有る育毛治療とは言えないようです。頭皮に注射というと少し抵抗がありますが、育毛のためなら糸目はつけない方は情報を集めてみるのもいいと思いますね。
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