横浜国大による毛髪再生研究への期待と疑問コラム

2016年2月22日付けの日本経済新聞のニュースにおいて、薄毛に悩む人にとって興味深い研究が取り上げられていました。

 

毛髪再生に関する研究として、横浜国大が髪の毛を生み出す「毛包」という細胞の大量培養に成功をしたというニュースです。

 

ソースはこちら : 日経ニュース横浜国大による毛髪再生技術

 

今回の横浜国立大学の研究によれば、髪の毛を精製するのに必要である「毛包」という細胞に着目し、2種類の髪の毛に関係する幹細胞を混ぜ合わせることで毛包に似た器官を培養することに成功をしたということ。

 

幹細胞とは分裂して様々な細胞へ変化できる機能と、自分と同じ機能の細胞に分裂できるもの。体中に存在していて、傷を負ったりすると集まってきて様々な器官の修復をする役割も持っているというもの。

 

なぜこの横浜国大の研究が話題になるのか?

以前からこのような技術は研究されていたのですが、今回注目されたのはたくさんの細胞を一度に培養できるという点にあると思う。一度に大量に細胞が培養できれば、実際の医療現場で施術されるようになった場合でも単純に費用が安くなることが期待できるからです。

 

この手の研究は薄毛に悩む人に希望を与えてはくれますが、そもそも薄毛治療は保険が適用されない「全額自己負担」の治療となってしまうため、普通に考えて一般には手が出ない高額な治療になることは確実です。

 

現時点ですら薄毛治療に必要な費用は、病院で薬を飲むだけの治療でも月額1万円から3万円しますからね・・・。

 

話が反れましたが、既にマウスでの実験は成功しているということ。マウスを使った毛髪再生の研究はこちらの理研のホームページが詳しいです。

 

植毛治療の弱点を克服できる毛髪再生技術への期待

自分の髪の毛を移植するという植毛も、髪の毛の再生の理論的には同じです。後頭部などの髪がある部位から細胞を移植するか、外で培養された細胞を移植するかの違いですから、後はいかに外で培養した細胞を定着させられるかが課題となってきそうですね。

 

植毛では自分の細胞ですから安心感はありますが、何せ限りがあるので頭皮全体をフサフサに!というのは難しいです。それが例えば自分の細胞を培養してもらって、薄い部分に移植して定着するようになってくれば幾らでも増殖することができるわけですから、ツルッパケになっても髪を取り戻せる可能性が見出せるということではないでしょうか。

 

3年後には臨床試験を目指すということなのですが、実際にそこから認可が下りるまではさらに数年かかるのでまだまだ先というのが残念なところ。

 

でも将来的には確実に髪の毛を再生させ、薄毛の悩みを克服できるような技術が確立しつつあるということは素直に喜ぶできでしょう。

 

今後の技術革新に期待ですが、数年先まで薄毛を放置していくわけには行きません。頭皮の細胞はどんどん寿命が低下し、正常な髪の毛を作ることができなくなりますから、当面は育毛課長も育毛剤を使った治療と、まだ見ぬ優れた育毛成分を求めて検証を続けていきたいと思います。

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